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ファイナンシャルプランナーに家計をシミュレーションしてもらうには何が必要?

「ファイナンシャルプランナーに家計をシミュレーションしてもらいたい」と考えている方もいるでしょう。ファイナンシャルプランナーはお金のプロであり、相談することで家計の悩みを解決することができます。しかし、相談する前に何を準備すれば良いか知っている方は少ないのではないでしょうか?今回は、ファイナンシャルプランナーに相談する前に準備した方が良いことについて解説します。相談を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。

1.なぜシミュレーションが必要か

家計を安定させるためには、将来の家計についてのシミュレーションが欠かせません。

今回の記事の初めに、シミュレーションが必要な理由を4つご紹介します。なぜシミュレーションが必要なのかいまいちわからない方は要チェックです。

(1)お金に困らないためには家計の整理が必要

将来、どのくらいお金がかかるかわからないまま過ごすのは非常に危険です。なぜなら、まとまったお金が必要な時に、用意しきれない可能性があるからです。貯金が正しくできていないと、借金をすることになるかもしれません。

老後の問題もあり、安心して生きていくためにはお金が欠かせません。お金に困らず生きていくためにも、家計を整理して将来のお金の計画を立てることが重要になるのです。

(2)生涯の収入と支出を予想できる

シミュレーションをすることで、これから先の総収入と総支出の目安を知ることができます。

総収入と総支出の差がプラスになれば、ある程度余裕のある生活を送ることができるでしょう。しかしマイナスになった場合、どうにかしてマイナスを解決しなければなりません。

将来のマイナスに気付くことができれば、あらかじめ対策をとることができます。収入を増やすために昇給や転職を狙ったり、支出を抑えるための工夫を図るのでも良いでしょう。早めに対策をとることで、最小限のダメージで家計を整えることができるはずです。

(3)将来の見通しが立つことで計画的に貯金できる

将来に必要なお金がわかれば、計画的に貯金することもできるようになります。

用意しなければいけない金額が可視化されることで、貯金額を求めることができます。貯金が苦手な人でも、月に何万円ずつ貯金すれば十分かが分かっているのと分かっていないのとでは、貯金のしやすさが全く異なるでしょう。

(4)老後の不安を解決することも可能

「老後2,000万円問題」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これは老後に生活していくためには年金の他に2,000万円の貯金が必要という問題です。

定年退職時に2,000万円の貯金を準備できるか、不安を感じる方も多いと思います。しかし、将来必要なお金をシミュレーションすることで、老後に必要なお金を貯める方法も分かります。

お金の問題が解決すれば、漠然とした老後の心配も解決するでしょう。

2.家計のシミュレーションで作るもの

ファイナンシャルプランナーに家計のことを相談したとき、主に以下の4つを作成してもらうことになります。

・収支の確認表

・バランスシート

・ライフイベント表

・キャッシュフロー表

これらの表について知らなくても、ファイナンシャルプランナーに聞けば丁寧に教えてもらえます。しかし、事前に知っておいた方が相談がスムーズに進むでしょう。

(1)収支の確認表

収支の確認表は、その名の通り家計の収支を確認するための表です。毎月、または毎年で大体どの程度の収入と支出があるかをまとめています。

収入は主に手取り額を用いて計算します。ボーナスや副収入なども合わせます。

支出は、可能であれば食費や住居費、生活用品費、娯楽費、医療費など項目に分けて求めます。項目ごとの費用がわからなければ、月毎の概算支出を用います。

収支の確認表があれば、現在の家計がプラスなのかマイナスなのかが分かります。プラスであれば貯金ができますが、マイナスの場合はできません。マイナスであれば、収入を増やすか支出を減らすかして、プラスになるような対策を考えなければなりません。

(2)バランスシート

バランスシートは、現在持っている資産と負債を表にまとめたものです。

資産は現金や貯金、保険、株式などの投資商品、自宅など不動産、車など現金または現金に変えられるものをさします。これらを、今現金に変えた場合いくらになるかを求めて、全て足した額が資産合計額になります。

負債は、簡単にいうと借金です。住宅や車の購入時に組んだローンや奨学金、クレジットカードの利用額なども含まれます。現在残っている返済額を全て足したものが負債の合計額です。

資産合計額から負債合計額を引くと純資産額が求められます。この3つの額を表にしたものがバランスシートであり、家計の財産を確認するのに役立ちます。

例え家計に負債があっても、それ以上に資産があれば返済には困らないでしょう。反対に、どれだけ資産が多くても負債の方が多ければ家計は不健全であると言えます。

バランスシートを作成することで、現在家計にどの程度余裕があるのか、ローンを組むならいくらまで可能なのかなどが分かります。また、財産の管理や運用の目安にもなるでしょう。

(3)ライフイベント表

ライフイベント表は、人生に起きるイベントを時系列にまとめた表です。

結婚や出産、子育てなど家庭全体のイベントだけでなく、仕事などキャリアに関するものや個人的な趣味に関する目標も含まれます。ライフイベント表を作るには、死ぬまでにしたいことや叶えたいものを挙げていくと良いでしょう。

ライフイベント表を作ることで、自分の人生をイメージしやすくなります。漠然と考えていた将来が時系列で見えるようになるのもライフイベント表のメリットでしょう。

目標を達成するために今何をすれば良いのかも考えやすくなります。家計のためだけでなく自分のためにもぜひ作成してみましょう。

(4)キャッシュフロー表

キャッシュフロー表は、家計の収支と貯金額を年ごとにまとめて表にしたものです。

キャッシュフロー表を作れば、自分の年齢ごとの収入と支出、そして貯金額が目に見えて分かるようになります。住宅の購入や子供の教育費など、一時的な大きな支出を反映する事もできますので、生涯のお金の推移を把握するにはぴったりでしょう。

ファイナンシャルプランナーにシミュレーションを依頼した場合、キャッシュフロー表とライフイベント表をまとめて一つにした、ライフプラン表というものを設計することになります。

3.シミュレーションのために必要な情報

ファイナンシャルプランナーに相談する際は、分かる範囲で良いので自分や家計に関する情報を提示するようにしましょう。家計の状況を判断する参考にもなりますし、情報が多いほどシミュレーションがスムーズに進みます。

ここでは、相談する前に用意しておいたほうが良い情報をご紹介します。

(1)年齢や職業

当たり前ですが、自分の年齢や職業についての情報は必須です。

シミュレーションは現在の年齢を元にして行われます。同じ職業であっても、現在20代の人と50代の人ではシミュレーション結果は大きく異なります。

結婚している場合は自分だけでなく配偶者や子供の情報も伝えるようにしましょう。

(2)可処分所得

お金の計算をするために、現在の収入額は欠かせません。

シミュレーションは可処分所得という、要は「手取りの収入額」を元にして計算します。なので、現在の手取りの収入額が分かるものを持っていくと良いでしょう。また、ボーナスや副収入なども年収の計算に使いますので、同じく手取り額が必要です。

働いている配偶者がいる場合は、配偶者の手取り収入も伝えましょう。

(3)退職金

退職金の有無は老後のシミュレーションに用います。現在の仕事を定年まで続けた場合の退職金がわかるなら調べておきましょう。

総額が分からなければ、退職金の有無だけでも構いません。

(4)現在の資産や負債

資産や負債はバランスシートの作成に必要です。漏れがないように、あらかじめ家にある資産や負債をリストアップしておくと良いでしょう。

意外と忘れがちなのがパソコンなどの電子機器です。買取をしてもらった場合現金に変わるのであれば、資産に当たります。

また、契約中の保険も資産に当たります。解約した際に受け取れる中途解約金や払戻金が資産額になりますので、これも調べておくことをお勧めします。

(5)結婚しているかまたはしたいか

結婚の有無や希望はシミュレーションの結果に影響を与えます。

結婚をしていないが希望がある場合は、いつ頃に結婚したいのかを考えておくようにしてください。

(6)子供が何人いるかまたは何人欲しいか

結婚と同様、子供の人数や希望も重要です。子どもはいないが希望がある場合は、子供の人数だけでなく何歳で子供を持ちたいかまで考えておくと、シミュレーションがスムーズに進むでしょう。

また、子供の教育についても考えておくことをお勧めします。大学まで進学させるのか、公立と私立どちらを中心にするのかによって学費が大きく変わるからです。

習い事や学習塾についても、希望があるのならシミュレーション時に伝えるようにしてください。

(7)1か月あたりの生活費

現在、1ヶ月あたりどのくらい生活費がかかっているかも計算しておきましょう。

将来の生活費や現在の生活費を元に計算されることが多いです。大まかでも良いので、月の生活費の平均額を求めておいてください。

(8)住宅を購入しているかまたはしたいか

住宅の購入予定の有無はシミュレーション結果に大きな影響を与えます。住宅の購入は何千万単位の出費であり、購入するかしないかで人生の収支が大きく変わるからです。

住宅を購入済みの場合、ローンの返済額は毎月いくらか、返済期間はどのくらいか、繰上げ返済の予定はあるかなどの情報が必要になります。

住宅を購入しておらず購入希望もないのなら、家賃がいくら程度の住居に住みたいかを考えておくと良いでしょう。

(9)自分の夢や目標

将来の予定を立てるためには、もちろん自分の夢や目標も欠かせません。叶えたいことを反映させないと、やりがいのない人生になってしまうからです。

小さなものでも良いので、死ぬまでにやりたいことは全てリストアップしておくことをおすすめします。

自分の目標をファイナンシャルプランナーに伝えるのが恥ずかしいと感じる方もいるかもしれません。しかし、せっかく相談をするのなら、目標を反映させたシミュレーションを行ってもらった方がよいでしょう。

相談を有意義なものにするためにも、自分の夢や目標は恥ずかしがらずに伝えるようにしましょう。

(10)大きな支出の予定

住宅の購入以外にも、大きな支出の予定があるのなら伝えるようにしてください。大きな支出には、例えば車や海外旅行が挙げられます。

住宅同様、大きな支出はシミュレーション結果に影響を与えます。後から伝えるとせっかく行ったシミュレーションがやり直しになる事もありますので、あらかじめ考えておくようにしましょう。

5.まとめ

今回の記事では、ファイナンシャルプランナーに家計の相談をする場合に必要な知識や情報について解説しました。家計に関する不安を解決するためにも、ぜひプロの手を借りてみてください。

ファイナンシャルプランナーに相談するメリットは、なんといっても自分だけのプランを設計してくれることが考えられるでしょう。また、将来の計画だけでなく、貯金や資産形成についてのアドバイスを受ける事もできます。

ライフプランの窓口では、ファイナンシャルプランナーへの相談が無料で行えます。この機会に、家計について相談してみてはいかがでしょうか。

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