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知らないと損する奨学金制度。教育資金が足りないときは?

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経済的理由で就学困難な学生が安心して学べるよう、学費を「貸与」もしくは「給付」する制度が「日本学生支援機構の奨学金」です。
よく比較される「国の教育ローン」は教育資金を「親」が借りるのに対して、日本学生支援機構の奨学金は、「子供」が借りるものです。
学生の4割が奨学金を活用している実態があり、今後ますます利用が増えるものと考えられます。
親が子どもの教育資金が準備できない場合に備えたいですね。
今回は、教育資金不足の強い味方、子供が借りる「日本学生支援機構の奨学金」
について詳しくご紹介したいと思います。

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<日本学生支援機構の奨学金ってどんな制度?>

奨学金は返済義務のある「貸与型」と返済不要の「給付型」の2種類があります。
まず、返済義務のある「貸与型」の奨学金からご紹介したいと思います。

■貸与型 (返済義務あり)

貸与型奨学金の中でも無利息で借りられる「第一種」と利息を支払う「第二種」とがあります。

<貸与型 第一種(無利息)>

●対象・・・国内の大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(専門課程)に在学する学生・生徒

●選考・・・特に優れた学生及び生徒で経済的理由により著しく就学困難な人

●月額貸与額・・・
・国公立大学・自宅通学-2万・3万・4.5万円のいずれか
・国公立大学・自宅外通学-2万・3万・4万・5.1万円のいずれか

・私立大学・自宅通学-2万・3万・4万・5.4万円のいずれか
・私立大学・自宅外通学-2万・3万・4万・5万・6.4万円のいずれか

●返還方式・・・
定額返還方式もしくは、所得連動返還方式

・定額返還方式・・・
貸与総額に応じて月々の返還額を算出。
返還完了まで定額で返還する制度

・所得連動返還方式・・・
前年の所得に応じて、その年の毎月の返還額が決まる。
毎年の所得に応じて返還月額が変わるため返還期間は定まらない

●学力基準・・・
高等学校または専修学校高等課程の1年生から申し込み時までの成績の平均値が3.5以上

高等学校卒業程度認定試験に合格した人、または、科目合格者で機構の定める基準に該当する人

●家計基準・・・収入所得の上限額の目安
世帯人数3人の場合、給与所得者657万円
(給与所得以外286万円)
世帯人数4人の場合、給与所得者747万円
(給与所得以外349万円)
世帯人数5人の場合、給与所得者922万円
(給与所得以外514万円)

<貸与型 第二種(利息を支払うタイプ)>

●利息・・・年3%を上限とする利息の支払い義務あり。在学中は無利息。

●貸与額・・・大学の場合、月額2万円~12万円(1万円刻み)から選べる

●学力基準・・・高等学校または専修学校(高等課程)における学業成績が平均水準以上
大学における学習に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがある人等

●家計基準・・・収入所得の上限額の目安
世帯人数3人の場合、給与所得者1,009万円
(給与所得以外601万円)
世帯人数4人の場合、給与所得者1,100万円
(給与所得以外692万円)
世帯人数5人の場合、給与所得者1,300万円
(給与所得以外892万円)

次に、返還義務のない「給付型」をご紹介しましょう。

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■給付型(返還義務なし)
下記の①と②の基準を両方満たす必要があります。

① 学力基準
・高等学校等における全履修科目の評定平均が5段階中の3.5以上
・将来、社会で自立し、活躍する目標をもって進学する大学に学習意欲を有すること

② 家計基準
収入基準や世帯構成によって基準が異なりますので、詳しくは日本学生支援機構のサイトをご覧ください。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/shikaku/index.html

進学したらどれくらいのお金が必要になるのか?
どの奨学金が対象になるのか?給付や貸与の額はいくらになるのか?等を知りたい方は日本学生支援機構の進学資金シュミレーターで調べることができます。
https://shogakukin-simulator.jasso.go.jp/

以上、日本学生支援機構の奨学金の概要についてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか?

お子さんがまだ小さいうちは、可能な限り教育資金を準備するよう心掛け、それでも準備ができないようであれば、奨学金の給付型⇒貸与型(無利子)⇒
貸与型(有利子)⇒国の教育ローンの順番で検討されると良いかと思います。

(文:山崎美紗)

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