働き方が多様化している昨今では、外に働きに出ることができない人でも在宅でも仕事をするチャンスが増えています。在宅でお金を稼ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
当記事では在宅ワークの方法をご紹介します。
目次
1.在宅ワークとは
- 在宅ワークとは、自宅で仕事をすることです。
従来の働き方では会社やお店に行き仕事をすることが常識でした。しかし、会社やお店に出勤して仕事をすることが難しい方も多くいます。
例えば、親の介護をしている方や子育てをしている方などです。日本は少子高齢化が進んでいくため、労働者を確保することが、課題となっています。
在宅ワークはこれまで仕事をすることができなかった方も仕事ができるため、日本が抱える社会課題の解決手段としても注目されています。
在宅ワークは副業としても行うことができます。従来の働き方では会社に出勤して長い時間拘束されるということが通常でした。
しかし、在宅ワークであれば、自分の好きな時間に仕事をすることが可能です。本業で仕事をしている方でも隙間時間で在宅ワークを行って収入を増やすこともできるでしょう。
最近は働き方改革の影響で副業を解禁している企業も増えています。かつては、他社への情報や人材の流出を恐れて、副業を禁止とする企業も多くありました。
ですが、副業によって残業時間を抑制し、人件費を圧縮する効果や、他業種で仕事をすることで社員のスキルアップにつながるという考え方も出てきています。今後も副業解禁の流れは続く可能性が高いでしょう。
2.時間に応じて報酬が払われる在宅ワーク
在宅ワークの中で時間に応じて報酬が支払われる在宅ワークがあります。時間に応じて報酬が支払われる在宅ワークはクリエイティブな仕事は多くなく、作業中心の仕事が主流です。
時間に応じて報酬が支払われる在宅ワークは確実に報酬が得られるというメリットがある一方で、作業が早い人にとっては自分の長所を活かすことができず、メリットが得られません。
時間に応じて報酬が支払われる在宅ワークには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
(1)データ入力
データ入力は時間に応じて報酬が支払われる在宅ワークの代表的な仕事です。決められたデータをExcelやWordなどに入力していきます。データ入力の仕事は簡単なPCスキルがあれば十分です。高度なスキルは必要ないでしょう。
データ入力の仕事で企業が求めるものは正確性とスピードです。時間に応じて報酬が支払われるため、データ入力が遅くても、報酬は支払われます。
しかし、作業が遅いと、契約を継続してもらえなかったり昇給が望めなかったりする可能性があります。
(2)受電業務
受電業務も時間に応じて報酬が支払われる在宅ワークの代表的な仕事です。受電業務では顧客からの問い合わせ電話などに応対する仕事です。
受電業務は丁寧な応対と、顧客からの問い合わせに答える知識が必要となります。場合によっては事前研修が必要となる場合もあるでしょう。
(3)事務作業全般
事務作業は在宅ワークでも行うことでできる仕事の一つです。事務作業とは伝票の処理、請求書の作成など多岐にわたります。営業部隊のサポート的な仕事など、あらゆる仕事を担います。
かつては伝票も紙で処理されていましたが、最近はデータ化されていることも多く在宅でも仕事がしやすい状況となっています。
3.成果に応じて報酬が払われる在宅ワーク
在宅ワークの中には成果に応じて報酬が支払われる在宅ワークもあります。成果に応じて報酬が支払われる在宅ワークでは、仕事の成果に応じて報酬が支払われます。
そのため、作業が早い在宅ワーカーは効率的に稼ぐことはできますが、作業が遅い在宅ワーカーは思うように稼ぐことができない可能性があります。
成果に応じて報酬が支払われる在宅ワークにはどのようなものがあるか具体的に確認しておきましょう。
(1)ライティング
ライティングとは原稿を執筆する仕事です。執筆した原稿はweb上の記事などに使われます。ライティングは特別なスキルがなくても、行うことができます。
しかし、人に読まれやすい文章を書く才能や、早く書く技術がなければ、うまく稼ぐことができません。
ライティングでは自分の詳しい分野や趣味の分野で仕事をすることで、効率的で楽しく仕事を行うことができます。ライティングは文章を書くことが得意な人であれば、効率的に稼ぐことができる在宅ワークの一つです。
(2)電話営業
電話営業では、電話で営業活動を行います。電話営業では成果に応じて報酬が支払われます。そのため、同じ時間働いても、人によって大きく受け取ることができる報酬は異なります。
電話営業は営業経験があり、営業に自信がある方にとっては効率的に稼ぐことができる仕事です。しかし、営業経験がない人にとっては、よほどセンスがなければ厳しい仕事といえるでしょう。
(3)デザイン
デザインとは広告やロゴなどを作成する仕事です。デザインの仕事はイラストレーターなどのソフトを使って仕事をします。そのため、デザインをするための知識を習得する必要があるでしょう。
また、デザインの仕事はセンスも必要です。成果物を提出しても、依頼主が内容に満足してもらえなければ、何度も再作成を命じられる可能性もあります。
デザインのセンスがあれば、スピーディに成果を出すことができるため、効率的に報酬を得ることができるでしょう。
4.在宅ワークを継続するコツ
在宅ワークを継続するためにはどのようなことを心がければよいのでしょうか。在宅ワークを継続するためのコツを紹介します。
(1)得意分野を仕事にする
一口に在宅ワークといっても様々な仕事があります。自分の得意分野や苦にならない仕事を選ぶことが重要です。例を挙げてみましょう。
- ・コツコツと作業をすることが苦にならない人
⇒データ入力や事務作用全般を行う在宅ワークがおすすめ。 - ・営業が得意な人
⇒電話営業の方が効率的に稼げる可能性が高くなる。
在宅ワークで、どんな仕事がお得かという観点で仕事を探す人も多くいます。その場合、様々な人の体験談を聞いて仕事を探すことになります。
しかし、仕事に対する感じ方は人それぞれです。自分にあった仕事を探すことで、在宅ワークを継続しやすくなるでしょう。
(2)目的・目標を明確にする
在宅ワークを検討する方は、何か目的や目標があって在宅ワークを検討していることでしょう。目的・目標は人それぞれなので、目的・目標にあった在宅ワークを探すことが重要です。
こちらもわかりやすい例を挙げてみましょう。
- ・スキルアップが目的
⇒報酬は少なくてもスキルアップにつながるような仕事を選ぶ必要がある。 - ・お金を貯めることが目的
⇒効率よくお金を稼ぐことができる仕事を選ぶべき。 - ・収入アップが目的
⇒数値目標を掲げ1年間にどれくらい稼ぐかを決めておくと良い。もし目標に到達できなかった場合は、どこが原因であったかを考えるべき。
単価が安すぎる仕事を請け負ってしまった、作業効率が悪かったなど、原因はさまざまですが、原因をひとつずつ突き止めて改善していくことで、収入は確実にアップします。
収入アップを目的とする場合は、収入をアップして何に使いたいかも明確にしておく必要があります。何を目的とするかによってどれくらい稼げばいいかも異なります。
また、目的を定めて意識することでモチベーションを高く保つことができるでしょう。
(3)隙間時間を活用する
成果に応じて報酬が支払われる在宅ワークでは、自分の好きな時間に仕事ができるということが大きなメリットです。
10分の隙間時間でも、1日に6回あれば1時間捻出することができます。1日1時間捻出することができれば、1か月で30時間を確保することができますので、隙間時間でも多くの時間を捻出することができます。
隙間時間で仕事を進めるためにはすぐに仕事にとりかかれる状態を作っておくことが大切です。
仕事をするために、机の整理をしたり、奥からPCを出したりしてくるという環境では少しの時間で仕事をすることができません。
家事の合間やちょっとした隙間時間で仕事をするための環境を作っておくことで、継続がしやすくなります。
5.在宅ワークをする際の注意点
在宅ワークをする際はどのような点に注意すればよいのでしょうか。在宅ワークをする際の注意点を解説します。
(1)副業の場合働きすぎに注意
副業で在宅ワークをする場合は、働きすぎによる体調悪化に気を付ける必要があります。本業以外の収入アップやスキルアップのために在宅ワークを始めてみようと考えている方も多いでしょう。
しかし、本業が忙しい方が無理に在宅ワークでの副業も初めてしまうと、働きすぎとなってしまい、体調を崩してしまう可能性もあります。
特に成果に応じて報酬が支払われるタイプの在宅ワークでは、慣れないうちは依頼主から何度も修正を依頼され、思うように成果がでないことも多くあります。
慣れないうちは仕事をセーブして、確実にこなせる量で仕事を受けるようにしましょう。
(2)家族や友人との時間も大切にする
在宅ワークは自宅で行うため、仕事とプライベートの時間の境目がなくなってしまうことがあります。仕事がうまくいってくると面白くなってくるので、ついつい長時間在宅ワークを続けてしまうという方も多いでしょう。
特に成果に応じて報酬が支払われるタイプの在宅ワークでは、時間がきたら終わるということがないので、長時間労働になりがちです。在宅ワークで家族や友人と過ごす大切な時間を無くしてしまわないように気を付けましょう。
(3)環境を整えることにお金がかかる
在宅ワークは自宅で仕事をしますので、環境を整えることにお金がかかることがあります。例えば、ライティングやデータ入力の仕事の場合、会社からPCが支給される場合もありますが、ほとんどのケースで自分のPCで作業を行います。
また、PCやデスクの周辺機器、通信量や電気代などもかかってきます。それらの出費をふまえても、プラスになるかも見極めて在宅ワークを始めるようにしましょう。
(4)在宅ワークだから「楽」というわけではない
在宅ワークでは、会社に出勤せずに仕事ができるため、楽に仕事ができると思われている方も多いかもしれません。しかし、在宅ワークだから楽というわけではありません。
時間に応じて報酬が支払われるタイプの在宅ワークでは、しっかりと成果を確認され、さぼれないような仕組みになっていることが多いですし、成果に応じて報酬が支払われるタイプの在宅ワークではしっかりと成果を出さなければ報酬を受け取ることができません。
在宅ワークでは通勤時間を削減することができるので、働く人の裾野を広げることができ、今まで、様々な事情で働くことができなかった人も労働参加することができます。
しかし、働く場所が自宅になっただけで、仕事自体が楽になったというわけではありませんので、しっかりと責任をもって仕事に取り組む必要があります。
(5)税金に注意
会社員として仕事をしている方は、税金の支払いは会社が勝手に行ってくれることが多く、税金の申告を行っていない方がほとんどです。
在宅ワークの場合、給与として支払われない雇用形態の場合は、自分で確定申告を行って税金を支払う必要があります。
特に副業で仕事をしている方は本業以外の収入が20万円以上あると確定申告が必要であるということを知らない方も多いため、忘れないように申告するようにしましょう。
6.まとめ
在宅ワークは新しい働き方として注目を集めています。在宅ワークによって子育てや介護など、今まで働くことができなかった人も労働参加できるようになります。
少子高齢化によって労働人口が減少していく日本では、在宅ワークによって労働参加者が増えることは社会問題の解決にもつながります。
在宅ワークといってもさまざまな仕事があります。時間に応じて報酬が支払われるタイプの在宅ワークと、成果に応じて報酬が支払われる在宅ワークです。
副業をする際の目的や自分のスキルに応じて仕事を選ぶことが重要です。無理のない範囲で在宅ワークを行うことで、収入やスキルアップにつながり、人生を豊かにすることができるでしょう。
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監修 高橋成壽(たかはし なるひさ)
ファイナンシャルプランナー
・日本FP協会認定 CFP(R)
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
金融・投資アナリスト
・日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA(R))
・証券アナリスト 第二次試験合格(CMA未登録)
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