「無料相談で相談を受けてくれるFPってどんな人?」
ライフプランの窓口で無料相談を担当しているFPに
インタビューを行いました。

当社で紹介しているファイナンシャルプランナーを知っていただくことはもちろん、
相談時の雰囲気を少しでも感じていただければと思います!

今回のFPさんは、愛知県、三重県を中心に活動されている、渡邊 建介さん。
物流業界から金融・保険の世界に入った異色の経歴の持ち主。

ファイナンシャルプランナーとして積み上げてきた知識と経験を活かし、
ライフプランの窓口で依頼人のお悩みに答えています。

プライベートではパパの顔も持つ渡邊さんに、
よくある相談内容や相談のベストタイミングについて聞きました。

はじめに、渡邊さんのこれまでのキャリアを教えてください。

大学卒業後、名古屋で物流会社に就職して4年ほど勤めました。3年目に結婚することになり同時期に保険に加入したのですが、しばらくして見直してみようと思い立ったんです。そこで出会った生命保険会社の営業マンを通じて採用の話をもらい、そのまま転職することになりました。

物流会社での仕事は、トラックの帰り便(目的地に荷物を下した後、出発地に戻る便のこと)に出発地行きの荷物を積んでもらえるよう調整するというもの。トラックと荷物の膨大な情報を収集し、ひたすら条件をすり合わせるといった仲介業務でした。常にトラブルが起こっている現場で、各方面に頭を下げながらなんとか目の前の仕事をこなす毎日。若かったこともあり当時は「営業ってこんなものなのかな」と思っていたんです。

でも採用の話を聞き、100%目の前の人のために考えたことが喜ばれる金融・保険の仕事内容に純粋に衝撃を受けました。そんな仕事が自分にもできるならと思い、転職を決めました。

生命保険会社で約5年間経験を積み、2年前からライフプランの窓口とも提携している保険代理店に所属しています。保険会社時代はファイナンシャルプランナーとして経験を積むことができましたが、いつか保険代理店で仕事がしたいという希望がありました。というのも保険会社では自社の商品寄りに営業しなければならないケースに遭遇することがあり、心苦しく思っていたんです。現在は数十社の商品を扱っていて正直大変ではありますが、これまでよりもお客様のニーズにフィットしたご提案ができていると感じます。

これまでの経験から培った渡邊さんの強みはどんなところにあると思いますか?

この業界に入ってからこれまでライフプランについての知識を深め、常に向き合ってきました。お客様のお話をじっくり聞き、言葉の先にある意図を汲み取るのが得意です。情報を充分に集めた上で数字で示し、お客様に分かりやすいよう説明していきます。これまでのお客様との関わりを通して、シンプルなこのスタイルに落ち着きました。現在所属する保険代理店は数十社の商品を扱っているので、ベストな提案をさせていただけるのも強みの一つですね。

プライベートについても教えてください。

愛知県で、妻と二人の娘と4人で暮らしています。私の両親、祖母と敷地内同居しているため毎日賑やかです。忙しく家族との時間がたっぷり取れることは少ないですが、たまにみんなで出かけたり食事に行ったりするとリフレッシュできます。

社会人になってもバスケだけは続けていました。妻とは大学からの付き合いで、バスケのサークルで一緒だったんです。そのため共通の友人とは今でも家族ぐるみで交流があります。休日はおうちにお邪魔したり、我が家でバーベキューをしたりして楽しんでいますよ。

オンライン取材をうける渡邊FP

一家の主でもある渡邊さん、ライフプランの窓口で受ける相談はどのような内容が多いですか?

マイホーム購入を検討されている20~30代のお客様が多いですね。ご相談としては、現状いくらの家を買えるのか?気に入った家があるけれどこの先住宅ローンを払い続けられのるか?などといった内容です。

また、賃貸住宅のまま暮らすかマイホームを購入するかでお悩みのご夫婦にもよくお話を伺います。どちらが得でどちらが損で…ということはなく、ご夫婦が大切にしていることの優先順位によりますね。ご夫婦が欲しい家を購入すると想定してライフプランを作成したとき、月々の生活費から住宅ローンを捻出しなければならないとします。「このままだと厳しいですが、車のランクを下げれば可能だと思います」と伝えたときに、家よりも車の方が優先順位が高ければ金額を下げて探し直す、賃貸住宅に住み続けるなどといった選択肢が出てきますね。どうしてもこの家が欲しい、この家に住むためなら頑張るということであれば、実行できるよう詳細にプランを説明していきます。当然のことではありますが、たとえ同じ年収であってもお客様のもつ価値観によって選択が異なるため、よくお話を伺うことが大切です。

お客様に信頼してもらうために気を付けていることは?

この業界で仕事を始めてすぐの頃は、自分の至らなさでお客様から100%信頼されなかったと思うことがありました。知識と経験を積み重ねることでしか信頼を得ることはできないので、勉強する日々です。

お客様への接し方についてはとくべつ意識していることがあるわけではなく、自然体に近いです。私の場合、ライフプランを作成するとき、ファイナンシャルプランナーには「こういう方向に持っていこう」という意図がないんですよね。会話しつつお客様のお話を整理して、得た情報をそのまま数字に落として……と本当にシンプルな作業の積み重ねです。主にお話しするのはお客様なので、お話ししやすいような雰囲気を作ることくらいでしょうか。

ライフプランはどんな人に必要だと思いますか?

どんな人にも必要ですが、ご相談いただくタイミングは早ければ早いほど幅広いご提案ができると感じています。

相談内容を可視化してみると、お客様のやりたいこととそれに対してお金がいくらかかるのかが見えてきます。やりたいことの実現に向けて現状とのギャップが生じたときには、入ってくるお金を増やすか出ていくお金を減らしますが、お子様が生まれてマイホームをお持ちで……と色々なことが既に確定している状態ですと取れる対策が絞られます。つまりお客様の選択肢が少なくなってしまうということなんです。

ですが結婚前、もしくは結婚してすぐにご相談いただけるとしたら可能性が広がります。マイホーム購入を相談してみたら想定よりも上のランクからおうちを選べることが分かったり、結婚後は好きな車を諦めようと思っていたけれど、案外希望の車に乗れそうだと知れたりします。スタート地点だからこそ優先順位が明確ですし、自分がお金をかけたいことにどれほど使えるのかの目安が立てられ、漠然とした不安が解消できます。

ただ実際、真剣にお金について考えるのは子どもが生まれたときやマイホーム購入時。私もそうだったのでよく分かります。一緒に生きていく人とスタート地点に立ったタイミングが理想ではありますが、夫婦の価値観を共有するためにどのタイミングからでもご相談いただけたらと思っています。

ライフイベントを控えていない人でも相談して大丈夫でしょうか?

特に結婚されてすぐのご夫婦にはローンや養育費に縛られていない時期にこそ、ライフプランを通して価値観を共有してもらいたいです。価値観が共有できると選択肢が広がり、より豊かな人生を二人で歩んでいけると思います。長い目で見てとてもいい時間になると思いますよ。価値観の違いが明らかになることもあるかもしれませんが(笑)、それも含めてお互いのありのままの思いを知る機会にしていただけたら嬉しいです。

もちろん、将来結婚を考えている方、独身でもマイホームを購入する予定のある方など、どんな方からのご相談も大歓迎です。生きていくうえで大切にしたいことは何か?どんなことにお金を使いたいか?一緒に整理していく時間にしましょう。

(聞き手・綾 里枝)