家計を見直したいという相談がたくさん寄せられます。
見直しの余地のない家庭も一部ありますが、
ほとんどのご家庭では、冗費といって不要不急の支出がたくさんあります。
私たちFPが指摘しても、直さない人、見直せない人がほとんどです。
それはなぜかと言うと、面倒くさいし、大変だし、快適さが損なわれるからです。
家計の見直しポイントが5つあるとします。
1. 住居費(家賃、住宅ローン)
2. 生命保険、自動車保険
3. 子どもと自分たちの習い事やお稽古事
4. 学習塾代
5. クレジットカード利用による使途不明金
1.住居費
住居費ですが、家賃の安い家に引っ越しましょうということです。
住宅ローンの場合は、低金利のタイプの見直す余地があります。
家賃相場の安い地域に家を買うというのもあります。
住居費は家計の最も大きな支出で、かつ固定費と言って、
使っても使わなくても料金は一緒という支出です。
家計でもっとも大きな支出である居住費を低くすることができれば、
家計は貯蓄体質になるでしょう。
2.生命保険、自動車保険
ライフスタイルが変化したら保険も見直し時です。
本来は、私たちに相談してからライフスタイルにあった保険に加入してほしいですが、
保険ショップや保険代理店で加入してから相談にお越しになる方が居ます。
正直なところ、順序が違いませんか?と思いますが、
ライフプランの考え方が一般の方々に浸透していないことがわかります。
洋服を買って、家に帰って来てみたらサイズが違った・・ようなイメージで、
返品してサイズ調整するか我慢してき続けるかということの選択となります。
3. 習い事、お稽古事
子どもも自分もどちらもですが、
習い事の目的を改めて確認しましょう。
水泳を習うのはなぜか?
サッカー、野球チームに入るのはなぜか?
書道はいつまで、ピアノはいつまで、算盤は・・・?
なんとなく続けることが悪いとは言いませんが、
時間だけは等しく平等に与えらえています。
習い事やお稽古事の重要度と目標を考えると、
何をいつまで、どのレベルまで頑張ればいいかが見えてくるでしょう。
4.学習塾
なんとなく通わせていませんか?
学校の授業では追い付かないから、
友達が通っているから、
など色々な理由があるでしょう。
あらためて本当に必要なのか考えてみましょう。
子どもの成長は「機会」をどれだけ与えられるか、
と言っていたのは、某オリンピックの日本代表メダリストです。
きっかけが多い人ほど成長するということは、
勉強以外にも人と出会ったり、ボランティア活動に参加したり、
という非日常の体験の回数が多いほど、人生が豊かになるという事かもしれません。
4.クレジットカード
とても便利な機能です。
上手に使えば家計簿が必要ありません。
一方、現金が無くても利用できるため、
勢いにまかせて買い物をしてみたり、
使った感覚がないまま買い物をしたりと、
負の側面があることを理解しながら使うといいでしょう。
ライフプランの窓口では、
お子さんが生まれる前後での相談や、
マイホーム購入で住宅ローンの予算だしのために、
家計見直し相談を依頼される方が増えています。
しかし、どこの家庭も無駄な支出があることに気づきません。
それは、色々な支出が少しずつ予算オーバーしているからです。
きちんと管理すればお金が貯まるのに・・・
と思っても口に出さないのは、
本人がやる気でないとできないし、
家族の同意がなければ続かないからです。
子どもが生まれたら毎月の支出が増えます。
幼稚園、保育園に預ければそれなりの支出になります。
まずは、目先の支出増に耐えられるようにするといいでしょう。