人生には、何度かお金の「貯め時」という時期があります。
結婚前の独身時代もそうですが、結婚して子供ができるまでの間もお金の貯め時になります。
子供が生まれると、仕事を退職したり、育休に入る場合もありますので、
安定的にお金を貯められるのが子供ができるまでの「新婚生活期」になります。

それでは、人生における、お金の貯め時について詳しくみていきましょう。

<結婚後のお金の貯め時はいつ?>
結婚後、お金の貯め時は大きく分けて3回あるといわれています。

1回目は、先述の通り、子供ができるまでの「新婚生活期」。
2回目は、子供ができ、子供が少し成長してから、妻(もしくは夫)が復職したり、
パート等で働き始められる「子供幼少期」。
3回目は、子供が社会人になってからの「老後生活準備期」となります。

①新婚生活期
子供なしの共働きのDINKS生活が決定しているカップルは、ここから老後生活に向けて
貯蓄していきましょう。もらえる年金額等によっても異なりますが、老後生活に向けて
夫婦2人で3000万円程度の貯蓄額を目安にされる良いかと思います。

いずれ子供がほしいと考えているカップルは、子供ができるまでの数年間は一番の貯め時になり、
ここでいくら貯められるかがカギになります。

子供によって進路は違うと思いますが、文部科学省平成28年度「子供の学習費調査」によりますと、
幼稚園は私立、小学校から高校まで公立、大学は私立文系の場合、教育費は約1,000万円
(学校外教育費等も含む) となります。

また、AIU保険会社の「AIUの現代子育て経済考2005」によりますと、
0歳から22歳までにかかる養育費(出産育児費用や被服費等、子供にかかる費用)は、
1,640万円となっています。

つまり、子供1人を0歳から22歳まで育てるのに、約2,600万円かかるということになります。
この金額は、1度に必要になるものではありませんが、教育費のピークを迎える大学入学までには、
ある程度まとまった金額を用意しておく必要があります。

とはいっても、子供ができるまで限定の新婚生活。ある程度の貯蓄もしながら、
子供ができたらなかなかできない旅行や趣味等も楽しんで、メリハリのある生活を心がけましょう。

②子供幼少期
次のお金の貯め時は、子供が小学校3年生位までの子供幼少期になります。
子供が少し大きくなり、妻(もしくは夫)が働けるようになったら年間100万円、月収8万円程度の
パート等でも長期的にみると貯蓄額に大きな差が生まれます。

今は昔よりも、早期教育が重要視され、子供が小さいうちから習い事をさせる方も多いかと思います。
子供の習い事を「必要経費」として、子供にあれもこれも習わせたいと思う方も多いかと思いますが、
習い事を上手に厳選して、お子さんに合った習い事をやらせてあげたいですね。

③老後生活準備期
最後のお金の貯め時は、子供が社会人になり、夫や妻が定年もしくは、
年金受給までの老後生活準備期になります。
その頃になると、教育費という人生の三大費用のひとつを無事終え、老後生活費を貯める
最後の重要な時期になります。
以後、定年まで昇給等はあまり期待できないかもしれませんが、子供が独立した分、
生活費負担がだいぶ軽くなるはずなので、その分を貯蓄に回しましょう。

ここでの注意点としては、妻が子供を産んだ年齢です。
女性の第一子出産年齢も上がっており、仮に妻が36歳で出産していた場合、
子供の大学卒業は、妻が58歳の時になります。
夫も同じくらいの年齢ですと、そこから定年まであまり時間がなく、
老後資金を貯めることが難しくなります。

よって、結婚や出産が比較的遅いカップルは、なかなか難しいかと思いますが、
なるべく早いうちから教育資金と老後資金をダブルで貯蓄していくことをおすすめします。

<まとめ>
人生に大きく分けて3回ある、お金の「貯め時」についてご紹介しました。
ご紹介しました通り、新婚生活をこれから始める、もしくは新婚生活中という方は
「今が一番のお金の貯め時」です。
できれば、給与から貯蓄分を天引きし、別口座で貯蓄もしくは投資などで資産運用しつつ、
一番のお金の貯め時を上手に乗り切りましょう。