ライフプランの窓口では、家計の見直しを含めて、貯蓄の相談を多くいただいております。
貯蓄といっても、ご家庭によって状況が異なり、サポートする内容も違います。
誰の助けもなくしっかり貯蓄できる人は、実はほとんどいないのです。
貯めているつもりが貯まったお金を旅行に使ったり、貯めることすらできず、家計に悩んでいる人が多いのが実情です。
ライフプランの窓口認定FPたちは、どんなサポートをしているのでしょうか?
■未来のお金が見えるから、貯める気持ちが長続きする。
お金を貯めるきっかけは人それぞれ、理由も様々ですが、共通するのは貯めようと思うのは一瞬で、次の日までモチベーションが続くことはありません。
人が思ったことは、あっという間に忘れられます。怒りは6秒で消えるといいますが、感謝の気持ちも長くは続きません。
ましてやお金を貯めようという気持ちは、ご飯を食べ始めたら忘れてしまうくらい力が弱いのです。
それでも、一部の人たちはお金を上手に貯めています。
ライフプランの窓口でも、30代で預貯金が2,000万円、3,000万円ある方は、珍しくありません。
さすがに5,000万円を超えるような方は限られていますが、40代や50代であれば、5,000万円の貯蓄があっても不思議ではないのです。
お金を貯めることのできる人が全体の2割だとすると、上手に貯めることのできない人が8割となります。
これは、パレートの法則といってもいいと思います。
同じことを行っても、成功が2割、失敗が8割なのです。
では、あなたが貯蓄の成功率を高めたいと思ったら、どんなサポートを受けるべきでしょうか。
非常に簡単です。
1. 将来必要な金額を計算する
2. いまから貯めるべきペースと金額を設定する
3. 弱気になったとき、くじけそうなときに応援してくれる人を作る
たったこれだけでお金が貯まるようになります。
少し端折っているようにみえるかもしれません。
まず、将来必要な金額を計算するということ。
これは、教育費、住宅費、老後資金の人生3大資金をしっかり把握するところから始まります。
3大資金が不足すると、子供を育てることが苦しくなり、住宅ローンや家賃の支払いができなくなり、老後の生活が不安定になります。
未来を長期にわたり俯瞰するため、いったん資金繰りに失敗すると、亡くなるまでの長期間、お金の苦労を味わうことになります。
未来に不安を感じ、生き延びることを選択した人は、貯蓄成功へ階段を一段上がったことになります。
多くの人は、貯蓄を始めようと意思決定することすらできないのです。
したがって、意思決定しただけでも6割方貯蓄は完了したようなもの。
次に、いつまでにいくら貯めるべきか計算します。
これは、統計データをもとに、次のライフイベントに必要な資金を計算し、逆算してこれから貯めるべき金額を割り出します。
30年後に3,000万円必要なら、1年に100万円貯めればいいのです。
すると、月に8.5万円ずつ貯蓄すればいいのです。
しかし、貯蓄をしても使ってしまえば意味がありません。
長期にわたり貯蓄が使われることを防ぐサポーターが必要です。
それが、ライフプランの窓口認定FPであり、ファイナンシャルプランナーです。
私たちは、専用のFPシミュレーション作成ソフトを利用して、ライフプランシートや家計の収支表を作成します。
計算を間違えたり、前提条件をそろえることができないなどの、ヒューマンエラーがなくなります。
複雑な社会保障を反映するのは至難の業ですが、専門ソフトなら大きく誤ることはないでしょう。
ご自身の将来にいくら資金が必要か、もしお金が手元に貯まってきたらどう投資するか、このような問いに対してアドバイスを提供するのが、私どもの登録FPなのです。
自己責任で自分で勉強しよう!という機運が上がっておりますが、上手に専門家を活用することを心掛けるとよいでしょう。
執筆:高橋成壽