普段、食費、レジャー費と節約に励んでいる方でも、医療費の節約は意識していないという方がいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、医療費加算をきちんと理解して上手に病院にかかる方法についてご紹介したいと思います。

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<上手に病院にかかるコツは?>

医療費を節約するにはいくつかコツがありますので、おさえておきましょう。

■かかりつけ医をもとう

軽度のかぜ症状などで受診する際には、いきなり大病院を受診するのではなく
最初に近所のかかりつけ医を受診するようにしましょう。
紹介状を持たずに、ベッド数200床以上の大病院を受診すると、初診料等に加え
全額自己負担の特別料金が加算されます。
また、この特別料金は、病院によって自由に設定できますので、2000円~8000円程度の自己負担が上乗せされます。
かかりつけ医をもつメリットは、節約だけではありません。
かかりつけ医は普段から患者の状態を把握していますし、何度も通ううちに、より相談しやすくなる、適切な他病院に紹介状を書いてもらえるといったメリットもあります。

■はしご受診をしない

症状がよくならないからと、病院を転々とすることを、はしご受診と呼びます。
はしご受診は、医療費を無駄に使うことになります。

●はしご受診をせず、1か所で受診した場合
・初回 初診料:2820円+検査料など
・2回目 再診料:720円
・3回目 再診料:720円
※現役世代の場合、上記の3割負担

●はしご受診し、数か所で受診した場合
・1か所目 初診料:2820円+検査料など
・2か所目 初診料:2820円+検査料など
・3か所目 初診料:2820円+検査料など
※現役世代の場合、上記の3割負担

はしご受診をしなかった場合は初診、再診料あわせて4260円。
はしご受診をした場合は3か所合計で8460円の医療費がかかりますので、はしご受診をすると無駄な医療費がかかることになります。

■夜間診療、休日診療はひかえめに

夜間診療や休日診療は心強い味方ですね。
でも、結構な金額の医療費が加算されているのはご存知でしょうか?

●初診
・夜間加算:850円(主に18時以降)
・休日加算:2500円
・深夜加算:4800円(主に22時以降)

●再診
・夜間加算:650円(主に18時以降)
・休日加算:1900円
・深夜加算:4200円(主に22時以降)
※病院により金額、時間等異なる場合あり
※現役世代は上記の3割負担

夜間や休日診療ですと、上記の金額が加算されます。
もちろん、急を要する診察でしたら夜間や休日でも受診すべきですが、平日の日中は面倒なので、休みの日に受診する等でしたら、診察時間内に受診した方が節約にもつながります。

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■実は高額医療費!乳幼児加算

医療費の一部や全額補助する自治体が増え、病院の窓口で支払う金額が少ないせいか子供の医療費は安いと思っていらっしゃる方も多いかもしれません。
しかしながら、実は通常の診察料より高額な「乳幼児加算」を支払っているのです。

・初診料:通常2820円+750円(6歳未満)
・再診料:通常720円+380円(6歳未満)
・検査料:
 新生児 +60%加算
 3歳未満 +30%加算
 3歳以上6歳未満 +15%加算
 ※心電図、脳波、超音波検査等

・夜間加算:
 通常850円 6歳未満2000円
 (主に18時以降)
・休日加算:
 通常2500円 6歳未満3650円
・深夜加算:
 通常4800円 6歳未満6950円
 (主に22時以降)
※現役世代は上記金額の3割負担

窓口での支払いは少額もしくは無料になるかもしれませんが、医療費や加算額はみなさんが支払っている保険料から払われていることは覚えておきましょう。

また、子供が急に発熱した等で、夜間や休日診療を受診するか迷う場合は、子供医療電話相談#8000に電話相談してみるのも良いかもしれません。
看護師が夜間や休日に医療電話相談に対応しており、病院を受診したい場合は
受診可能な病院を紹介してくれます。

子供医療電話相談事業
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

私も何度も医療電話相談に乗っていただき、対処法を教わったり、病院紹介を
していただきました。
緊急性がないようでしたら、夜中に無理に受診せず、朝まで子供の体力を温存させ、かかりつけ医を受診する方が回復を早める事もあります。
まずは電話で医療相談してみてはいかがでしょうか。

今回は、医療費加算についてご紹介しました。
節約につながる上手な病院のかかり方を心がけましょう。

(文:山崎美紗)

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