働き方が多様化する昨今では、自宅にいながら仕事をできる機会も増えています。また、会社に雇われるだけでなく、フリーランスとしても仕事を得やすくもなっています。
主婦の方が在宅でできる仕事としてWebライターに挑戦しようと考えている方も多いのではないでしょうか。Webライターとはどのような仕事なのか、メリット・デメリットについて解説します。
目次
1.Webライターとは
- Webライターとは、インターネット上の記事を執筆する仕事です。
インターネットでは無限にコンテンツがあります。その中でもネット記事をよく読まれるという方も多いのではないでしょうか。
インターネットは紙の媒体に比べると、印刷などのコストがかからないため、大量に記事を出すことができます。大量に出した記事の中で、記事が読まれることで、収益源となっていきます。
インターネット上の記事で収益源となるものは大きく分けて二つあります。
一つ目はページが見られる数に応じて得られる収入です。インターネットのページ上にバナー広告が貼ってあるのを見たことがあると思いますが、記事が多くみられると、それだけ多くの人がバナーを見てクリックしてくれます。
バナーをクリックしてもらえれば、商品の宣伝につながるため、広告料として稼ぐことができます。
もう一つは商品が売れた場合の収入です。ネット記事では実際に買ってみた商品の紹介を行っている記事を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
このような記事では多くの場合、記事の中にamazonや楽天などで購入する場合のURLが貼り付けられています。URLから実際に購入した件数に応じて報酬が支払われるという仕組みになっています。
主婦の方であれば、普段の日常生活で購入するものや家電製品をインターネットで情報収集をすることもあるでしょう。このような記事を執筆する側になることで、報酬を得ることができるのがWebライターのお仕事です。
インターネット上の記事の中には主婦の方が普段の生活の中から得た知識や経験を執筆している記事も多くありますので、主婦の方でも在宅で仕事をできることがわかります。
2.Webライターの仕事の探し方
Webライターを目指す方はどのように仕事を探せばよいのでしょうか。具体的に仕事を探す方法について解説します。
(1)求人情報サイトで探す
Webライターとしての求人は求人情報サイトで探すことができます。求人情報サイトで探すことができるWebライターの仕事は会社と雇用契約を結び、仕事を行うものもあります。
そのため、完全に在宅ではなく、何度かは出社して面接などを受ける必要がある場合もあります。求人情報サイトで仕事を探した場合は研修などを受けられることもあります。
ただし、Webライターの経験がない場合は採用されないこともあり得ます。
主婦の方であれば、家庭の事情も鑑みて、在宅でできる仕事を中心に探してみるとよいでしょう。また、採用時には、自分の家庭環境を理解してもらうとともに、条件や勤務状況についてよく確認し、雇用の時点でミスマッチをなくすことが重要です。
(2)クラウドソーシングサイトで探す
クラウドソーシングサイトとは仕事をインターネット上で募集しているサイトです。追手のクラウドソーシングサイトとしては「クラウドワークス」や「ランサーズ」などが有名です。
クラウドソーシングサイトではあらゆるジャンルの仕事を募集しています。クラウドソーシングサイトではWebライターだけでなく、データ入力やデザイン、プログラミング、映像編集など、在宅でできる仕事が数多く募集されていますので、Webライター以外でも仕事を探しているという方にオススメです。
クラウドソーシングサイトでは仕事を発注している人から直接依頼を受けますので、雇用契約ではなく、フリーランスとして働くことになります。
クラウドソーシングサイトでは募集案件に対して自分で応募をします。報酬が良い案件には多数の応募者が殺到しますので、必ずしも仕事ができるとは限りません。
また、クラウドソーシングサイトでは、過去の実績や依頼主の評価がプロフィールに表示されます。実績を積むまではなかなか良い仕事を得ることはできませんので、まずはコツコツと実績を積み上げて高評価を得る必要があります。
実績を積み上げて高評価を得ることができれば、依頼主から直接仕事の依頼を受けることもあります。実績がつけば、仕事の単価も上がっていきますので、効率的にお金を稼ぐことも可能です。
クラウドソーシングサイトでは好きな時に好きなだけ仕事を受けられるというメリットがあります。例えば、10月から年末にかけて忙しいという方は10月以降仕事を受けないということもできます。
会社と雇用契約を結び仕事をしている場合、3カ月間休むということは簡単ではありません。しかし、一つ一つの仕事を個別に依頼を受ける形で仕事をするクラウドソーシングサイトであれば、自分の都合にあわせて仕事をすることが可能です。
(3)直接メディアを運営している会社に応募する
直接メディアを運営している会社に応募をするという方法もあります。自分が執筆したいと思う分野の記事を多数書いているメディアがあれば応募してみてもよいでしょう。
ただし、希望のメディアがWebライターを募集しているかどうかもわからないうえ、専属のWebライターと契約を結び、記事を作成していることがほとんどです。
直接応募で仕事を得ることは難しいと考えた方がよいでしょう。
3.Webライターのメリット
Webライターにはどのようなメリットがあるのでしょうか。Webライターになることで得られるメリットについて解説します。
(1)得意分野・趣味を仕事にできる
Webライターは得意分野や趣味を仕事にできるというメリットがあります。
例えば、英語ができる人であれば、英語の勉強法を解説することができます。また、社会人として働いた経験がある人であれば、その業界の人が持つ特有の知識を活かした執筆をすることができるでしょう。
例えば、金融業界で働いていた人であれば、金融知識を活かして資産運用などの記事を執筆することができます。家電業界で働いていた人であれば、オススメの家電製品や家電製品の特徴を解説する記事を執筆できるでしょう。
また、趣味に関しても記事を執筆することができます。釣りやキャンプ、サイクリングなどアウトドア系の趣味や編み物などのインドア系の趣味も記事にすることが可能です。
紙媒体の本や雑誌は自分の経験や趣味を記事にするということはハードルが高くなりますが、Webライターであれば比較的簡単に仕事にすることが可能です。
主婦の方であれば、普段接している料理や子育て、日常生活で購入しているものの紹介などを仕事にすることも可能です。
(2)体験談を仕事にできる
人間は日々、さまざまなことを体験しています。例えば、子育てをしている人であれば、離乳食のつくり方やトイレトレーニングの方法など様々なことを経験します。
このような経験は今後経験する人にとってはぜひ知りたいと思う貴重な体験談です。経験したからこそ、得られた教訓やどのように感じたかを記事にすることが可能です。
体験談としては旅行やお店の体験談も記事にすることができます。自分にとっては日常であっても、人によってはぜひ聞いてみたい情報ということも多くあります。
例えば、自分が普段は生活している街の状況も今後引っ越しを検討している人にとっては有益な情報です。街の雰囲気やお店の状況、実際に暮らしてみた体験談などは住むことを検討している人にとっては重要な情報です。
実際に住んでいるのであれば、町の風景を写真にとって掲載することも難しいことではありません。
Webライターでは特別な知識がなくても自分の日常や体験談を仕事にできるという点も大きなメリットといえるでしょう。
(3)隙間時間で仕事ができる
主婦の方に在宅ワークとしてWebライターをオススメする最大の理由は隙間時間で仕事ができるという点です。
クラウドソーシングサイトなどで直接依頼を受けて記事を執筆する場合、納期までに記事を納品すればよいので、仕事を時間で縛られることがありません。
子育てや介護などで忙しい方は時間が読めないので仕事ができないという方も多いでしょう。
在宅でWebライターをするのであれば、隙間時間で記事を少しずつ書き上げることも可能です。スマホで少しずつ記事を作成していくこともできますので、電車の待ち時間やちょっとした時間でも記事を作成していくことができます。
Webライターはまとまった時間をとりにくい主婦の方でも続けやすい仕事といえるでしょう。
(4)知識を身に着けることができる
Webライターとして様々な記事を執筆することで、知識を身に着けることができます。
例えば、得意分野の記事を執筆するとしても自分の知識だけで記事を執筆することは難しく、さまざまなことを調べながら記事を執筆することになります。
多くの記事を執筆することで、得意分野と周辺分野の知識が自然と身についていきます。今は得意分野ではなくても、今後身に着けたいと考えている分野の記事を執筆することも一つの選択肢となります。
例えば、法律系の勉強をしたいのであれば、法律関係のライティング業務を受注することで勉強しながらお金を稼ぐことができます。
今は子育てで忙しいものの、今後社会復帰を目指したいという子育て中の主婦の方であれば、Webライターを続けることで仕事の知識をブラッシュアップしながら、社会復帰に備えることも可能です。
4.Webライターのデメリット
Webライターにはメリットが多いものの、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのでしょうか。具体的に確認しておきましょう。
(1)報酬が安定しない
Webライターは仕事の量に応じて報酬が支払われます。記事の量や文字数に応じて報酬が支払われる場合が多いですが、いつも安定して仕事があるとは限りません。
Webライターは記事のネタがなければ報酬がなくなってしまいます。Webライターは安定的な報酬を得ることができないという点は一つのデメリットといえるでしょう。
(2)文章力が必要
Webライターになるためには文章力が必要です。インターネット上の記事は本や雑誌などに比べると、厳しい校閲があるわけではありません。
しかし、多くの人が読む文章を作るため、いくら知識や経験が豊富でも読みやすい文章でなければ、継続的に依頼を受けることができません。
また、記事を執筆するスピードも重要です。Webライターは時間に応じて報酬をもらうのではなく、成果に対して報酬を受け取ります。
Webライターは質の高い記事を執筆して、高い報酬を得たとしても、記事の作成に時間がかかりすぎてしまうと、時給換算にするとすごく低い報酬になってしまう場合があるのです。
文章力が乏しい方にとって、Webライターは難しい仕事かもしれません。
(3)稼げるようになるまで時間がかかる
Webライターの仕事は多くの場合、成功報酬で記事の納品に対して報酬がもらえます。Webライターとして仕事を始めた直後は記事の執筆にも時間がかかるうえ、単価も安いのでなかなかお金を稼ぐことはできないでしょう。
時給で働く仕事であれば、仕事に慣れず成果を出すことができなかったとしても決まった報酬を得ることができます。しかし、Webライターの場合は成果が出なければ報酬を得ることはできません。
Webライターを始めた直後はどうしても時給換算としては低い報酬になるので、本格的に稼ぐことができるようになるまでは時間がかかってしまうと考えた方がよいでしょう。
5.まとめ
Webライターは在宅で仕事をできるうえに、まとまった時間をとる必要がないため、主婦の方にもオススメの仕事です。
Webライターを目指す場合は自分の得意な分野や趣味、日常生活で得られる体験談を記事にすることで無理なく仕事を続けることができます。
しかし、Webライターとして仕事を始めた直後は簡単に稼ぐことは難しいでしょう。はじめは時間もかかり、報酬もそれほど高くないため、時給に換算すると低い報酬になってしまいます。
しかし、慣れてくれば、執筆のスピードもあがり、文章術も巧みになっていきますので、効率的に稼ぐことができるでしょう。
Webライターはまとまった時間がとれないものの仕事をしたいと考えている主婦の方にオススメの仕事です。
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監修 高橋成壽(たかはし なるひさ)
ファイナンシャルプランナー
・日本FP協会認定 CFP(R)
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
金融・投資アナリスト
・日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA(R))
・証券アナリスト 第二次試験合格(CMA未登録)
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