日本では、人前でお金の話をするのはあまり美徳とされていません。
金融広報中央委員会が2018年に行った調査によりますと、株式投資を行っている
世帯は全体の19.6%。
世代別にみると、60代が一番多く、21.2%。
20代は10.2%、30代は17.0%。
親世代が投資を行っておらず、お金の話にネガティブなイメージがあるようなら
子供に対するマネー教育もほとんど行われていないのは自然の流れでしょう。

しかしながら、小さい頃からお金にふれる機会を与えることは、多くのメリットがあります。
そこで、今回は子供と一緒に親も学べる「親子のマネー教育」についてご紹介したいと思います。

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<親子で学べる子供のマネー教育教材>

「子供にマネー教育」というと、子供に株式投資?デイトレ?などと考えられる親御さんもいらっしゃるかと思いますが、もっと根本的に、親子で一緒に学んで
「お金の教養」を身につける所から始めると良いかと思います。

■Amazon

多くの人が利用しているAmazon。
日常で利用する場面も多いでしょう。
普段、何気なく利用しているAmazonで、親子でお金の教養を身につけることはできます。

子供が欲しいおもちゃがある場合、お店でその場で買う方もいらっしゃるかと
思います。
しかしながら、そこで「Amazonを見る」というワンクッションを入れることで
お金の教養を身につけることができます。

お店で売られている価格とAmazonでの価格を比較すると、人件費や物流が効率化されているAmazonの方が、安く売られている事が多いと思います。
なぜ「お店よりAmazonの方が安いのか?」という事を親子で考える良い教材になると思います。

また、一歩進んで「モノレート」というサイトを見ると、その商品がランキング何位くらいの売れ筋か、最高値や最安値はいくらかという事もわかりますので
「物の値段は需要や供給、発売時期によっても金額が変わる」という事も親子で学べます。

■メルカリ

ママがフリマアプリの「メルカリ」をやっているという方も多いのではないでしょうか。
メルカリも立派なマネー教育教材になります。

メルカリの主な流れとしては、出品したい商品の写真を撮り、商品説明を書いて出品。
購入希望者は、その商品をその金額で購入することも、出品者に値引き交渉することも可能です。

出品した商品が売れたら、出品者は商品を発送し、発送した旨を購入者に通知。
商品を受け取った購入者と出品者が双方評価を書き込んだら取引終了し、出品者に販売手数料を差し引いた商品代金がメルカリ事務局より付与されます。

以上が、メルカリ販売の主な流れですが、この一連の流れに多くのマネー教育が
詰まっています。

・商品を高く売る方法は?
・一番安い発送方法は?
・他との差別化は?
・魅力的な商品PRの書き方は?
・商品ページのアクセス数を増やすには?
・商品の写真を撮る際、魅力的な写真の撮り方は?

など、アメリカでは子供たちがレモネードを作り、それを売って、世の中のお金の流れやおこづかいを稼ぐ方法を学びますが、メルカリでは、家で不用品を売りながらそういったことが親子で学べるのです。

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■キッザニア
http://www.kidzania.jp/

言わずと知れた、色々な職業体験ができるキッザニアですが、子供のマネー教育という側面から見ても優れています。

職業を選んで、お仕事をすると「キッゾ」というお金を賃金としてもらえます。
そのキッゾを利用して、キッザニア内にあるデパートで買い物したり、キッザニアにある銀行で口座とキャッシュカードを作ればキッゾを預金することも可能です。
次回、キッザニアに来る時までキッザニアの銀行にキッゾを預けておけば、なんと半年複利で10%という夢のような高金利で運用できるので、子供は「お金がお金を生む」という事を、遊びや体験を通して学べます。
親も、半年複利で10%という驚異的な利息が、次回キッザニアに再訪する時までにいくらになるのか?という計算をする事もできますし、複利がもたらす素晴らしい効果を学ぶこともできます。

■おこづかいをドルで渡す

普段、子供におこづかいを渡しているなら、その一部をドルで渡すといったマネー教育もあります。
世界のお金を学べるので、それをそのまま海外旅行の際に使用させても良いですし、子供に日本円へ交換するタイミングを考えさせれば、親子で一緒に為替も学べます。

以上、親子で学べるマネー教育の例をいくつかご紹介しました。

親子で一緒に買い物に行くだけでも「今日はキャベツがお買い得」という事が
わかります。
また、電車に乗る際、PASMOやSuicaをあえて使わず、子供に切符を買わせる事で、切符の買い方、遠くに行くほど電車賃が高いという事もわかりますし、路線図を見ながらどこで乗り換えれば良いかという事もわかります。

いずれにしても、子供のころからお金にふれさせることは親子でお金の教養を身につける良い機会にもなり、何より、子供が多くのことを経験し、色々なことを
考えるきっかけを与えることができますので、簡単なことから何か初めてみては
いかがでしょうか?

(文:山崎美紗)

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