お子様におこづかいを渡していますか?
最近は、子供に定期的におこづかいを渡さず、親がお金の管理を全て行うというご家庭が増えているようです。
しかしながら、小さい頃からお金にふれる機会を与えることは、多くのメリットがあります。
そこで、今回は家庭で実践できる「子供のマネー教育」についてご紹介したいと
思います。

<無料で実践できる家庭内マネー教育>

「子供にマネー教育」というと、子供が株式投資?デイトレ?などと考えられる親御さんもいらっしゃるかと思いますが、もっと根本的な「お金の教養」です。
親子で一緒にお金について学び、家族でお金のことを話し合う場を作る事はとても重要だと思います。
たとえば、子供と一緒に買い物に出かけるだけでも学べる事はたくさんあります。
・100円あればどのお菓子が買えるのか?
・商品はどのような経路でスーパーに並ぶのか?
・なぜ割引商品を選ぶのか?
・なぜ割引商品をあえて選ばないのか?
・100円の商品なのに108円を払わないと
買えないのはなぜか?
・消費税はどのように使われるのか?
・働いている人の時給や月給はいくらなのか?
など、買い物ひとつとっても、学べる事はたくさんあるのです。

おこづかいを渡していなければ、100円か200円を渡して、自分で計算させて
好きなものを買わせるのも良いですし、おこづかいを渡しているのであれば、その中からやりくりする事を徹底させても良いでしょう。

また、3個の瓶等を用意し、おこづかいを消費、短期貯蓄、長期貯蓄等3つに分けて貯蓄させるのも良いかと思います。
著者が普段行っている「親子向けキッズマネーワークショップ」ではおこづかいを3つに分けて貯金できる貯金箱をお子様に作成していただいています。
メリットとしては消費、短期貯蓄、長期貯蓄に分けて貯蓄することにより、子供の頃から「先取り貯蓄」ができる体質づくりや、お金を貯めながら賢く消費することができます。
また、子供に目標設定させてお金を貯めさせるのも有効です。
小学生の男の子は、車や犬がほしいというお子様が多い一方、女の子は歌手、トリマー、お寿司やさんなど夢に向かってお金を貯めたいというお子様が多いのも興味深いです。

多くの親御さんが「我が子にそんな夢があったんだ!」と驚く瞬間でもあり、我が子と微笑ましい時間を共有できますので、お子様にお金を貯める目標を設定させる事もオススメします。

<無料でできる!お金の社会科見学>

次に、無料でできる「お金に関する社会科見学」をご紹介しましょう。

■造幣局
https://www.mint.go.jp/

さいたま、大阪、広島にある造幣局。
お金を作る工場を無料で見学できます。
目の前でお金が作られる様子を見学できるので大人も楽しめると思います。

■貨幣博物館
http://www.imes.boj.or.jp/cm/

三越前駅にある、貨幣博物館。
規模はさほど大きくないですが、お金の歴史や世界のお金を見学できます。
1億円のレプリカを持ち上げて1億円の重さを体験することもできます。

■東京証券取引所見学
https://www.jpx.co.jp/learning/tour/arrows/01.html

東京証券取引所も無料で見学できます。
平日の9時から16時半の間でしたら、自由に見学できますが、小学校高学年以上のお子様でしたら、案内付きの見学ツアーに申し込む事も可能です。(要予約)

■りそな銀行 
https://www.resona-gr.co.jp/academy/

りそな銀行が、毎年夏休みに開催している「夏キッズ」。
お金の役割や銀行の仕事を学んだり、銀行内を探検することもできる夏休みイベントで毎年人気のようです。

今回は、無料でできる「子供のマネー教育」についてご紹介しました。
これからは、親も「お金の教養」が必要な時代です。
これを機にお子様と一緒にお金のことを学ぶのはいかがでしょうか?

(文:山崎美紗)