家族でドライブ、お買い物、子供の送迎とあれば何かと便利なマイカー。
でも、マイカーを持ち続けると50年間のトータルコストはいくらかかるのでしょうか?
<車にかかるコストはいくら?>
まず車購入にかかるコストはいくらでしょうか?
250万円の車を3%ローンで購入6年所有、3回目の車検前に買い替え
車本体価格:250万円
諸経費:30万円(オプション、印紙代など)
250万円72か月借り入れ3%利息:23.5万円
自動車税:23.7万円(39,500円/年×6年)
自動車重量税:86,100円(36,900円+24,600円+24,600円)
車検:24万円(12万円×2回)
保険:45万円(7.5万円×6年)
自賠責保険:88,400円(36,800円+25,800円+25,800円)
ガソリン代:36万円(5,000円/月×72か月)
オイル交換:42,000円(7,000円×6年)
タイヤ交換:35,000円
駐車場代:144万円(2万円×72か月)
合計:601万3500円
金利3%のマイカーローンを組み、月額2万円の駐車場代を含めると、マイカーを所有するだけで、6年間で約601万円の支出となります。
6年間で600万円という金額を1年間で平均すると、1年あたり100万円。
1か月で8万3000円のコストがかかっているということになります。
また、車を現金一括で購入して、駐車場代が不要だとしても6年間で約554万円です。
私立理系の4年間の学費が約530万円ですので、それと匹敵する額になります。
実際には、上記の金額に加え、高速代や外出先の駐車場代、洗車代などさらに負担が多くなるでしょう。
それでは、マイカーを6年ごとに買い替え、50年間もつといくらかかるのでしょうか?
金利3%ローンで250万円の車を6年ごとに買い替えると、50年間で9回購入する計算になります。
その総額は、なんと4,989万円になります。
家が購入できる金額ですね。
仕事で毎日使う、子供の送り迎えや介護で車が手放せない等の場合は、必要経費になるかと思います。
しかしながら、自宅から駅まで近く、車はそれほど必要ない、週末にたまにドライブに行く程度などという場合は、マイカーを手放し、車が必要な時はレンタルするという選択肢も良いかもしれません。
<話題のカーシェアリングとは?>
都心部世帯で利用者が急増しているカーシェアリング。
カーシェアリングとは、会員制のサービスになり、5~15分単位から車を借りることができ、相場は15分で200円前後になります。
雨の日の子供の送迎やちょっと近所までお買い物といった時に役立ちます。
■dカーシェア
https://carshare.dmkt-sp.jp/portal/
ドコモが運営するカーシェアリング「dカーシェア」は、短時間のカーシェア・長時間のレンタカーサービスに加え、なんとマイカーシェアまでできるので、普段マイカーを使っていない時に他の人にシェアしておこづかいを稼ぐことも可能です。
BMWのオープンカーなどもマイカーシェアされているようですので、オーナーの貸し出しのタイミングがあえば、憧れのオープンカーでちょっとドライブも楽しいですね。
初期費用、月額費用は無料でドコモユーザーでなくても利用可能です。
dカーシェアは、オリックスやカレコなどのカーシェアリングと提携していますし、マイカーシェアでオーナーからも車を借りられるので、車の貸し出しスポット数は多いようです。
注意点としては、レンタカーのような乗り捨てができなかったり、チャイルドシートが準備されていないので、チャイルドシートを必要とする小さいお子様が利用する場合は、注意が必要になります。
※タイムズカーシェアリングの場合、4歳から10歳が利用する「ジュニアシート」は全車両トランクに装備
車の短時間利用はカーシェア、長時間利用はレンタカーと上手に使い分けすると良いですね。
50年間で約5,000万円のコストがかかるマイカー。
今一度、車との付き合い方を考えてみませんか?
(文:山崎美紗)