家を買うときに欠かせない作業の1つは、
物件の建っている地域の地盤が安定しているかどうか。

しかし、不動産会社は教えてくれませんし、
わざわざ指摘する人はいませんから、
自分でチェックする必要があります。

2018年は西日本豪雨、北海道胆振東部地震の他にも
台風が直撃するなど、地盤に関する被害がたくさんありました。

私たちは家を買うときにどうやってチェックすればいいのでしょうか。
■盛土造成地マップ
2018年は各地で様々な自然災害が発生しました。
夏には西日本豪雨、秋には北海道胆振東部地震が発生しました。

豪雨や大地震に起因する大規模な土砂崩れが発生し、
多くの家が呑み込まれました。

このような災害で命を落とす危険がありますし、
命の次に大切な財産を失う可能性もあります。

土砂崩れに関しては、山の下に住まないということで、
視覚的に場所選びは容易です。

谷を埋めた場所や、山の斜面に土を盛るような場所は、
見た目には安全そうに見えるでしょう。
しかし、地面を人工的に作るわけですから、
地盤が固いというほどにはなりません。

家を買うときには、地図で場所を確認して、
お子さんのいらっしゃる方は学区を調べるくらいしか、
物件査定をすることは無いでしょう。

他には、防犯マップを確認したりと、
犯罪に巻き込まれないようにするには、
住まいの地域選びは欠かせません。

そして、ここにきて浮上してきたのが、
盛土でないかどうかの確認です。
■売り手の出す情報だけでなく自分でも確認する
盛土の情報は、国土交通省でも調査・公開を求めており、
実は自分で調べることが可能です。

盛土マップと呼ばれるものがあり、
全都道府県に存在します。
●国土交通省
http://www.mlit.go.jp/toshi/web/toshi_tobou_tk_000025.html

●東京都
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/takuzou/takuzou02.html

●神奈川県
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/cz4/cnt/f532069/

●埼玉県
https://www.pref.saitama.lg.jp/a1102/takutitaishinka.html

●千葉県
https://www.pref.chiba.lg.jp/tokei/kaihatsukoui/takuchizousei.html

●愛知県
https://www.pref.aichi.jp/kenchikushido/04kaihatutakuzou/02takuzo/01gaiyou/takuzou(takutitaisin).htm

●大阪府
http://www.pref.osaka.lg.jp/kenchikubosai/kikaku_bousai/index.html

都道府県ごとに公表率に違いがあります。
平成30年5月の時点で
100%は宮城県、埼玉県、東京都、静岡県、など。
都心部で低いところは千葉県です。

こういった情報の多い少ないは、
人の命を守れるかどうかにかかわってきます。

0%の自治体もあるのが信じられませんが、
栃木県、石川県、山口県、佐賀県、熊本県、鹿児島県、沖縄県、
となっております。

今後は各地で公表が進むと思いますが、
自分で調べるにも限度がありますので、
住まい選びは自治体選びと捉えて住まいを選択する必要がありそうです。

事務局 FP 高橋成壽