ライフプランの窓口で承るご相談の多くは、
お子さんの誕生をきっかけとされる方が多くいらっしゃいます。
子どもが生まれて家族の構成人数と、
ライフスタイルが変化し、収入の減少と支出の増加を見据えて、
どのような学資金を準備すればよいのかわからない、
というお悩みを抱える方がほとんどです。
■教育資金・学資金の準備方法
(1)教育費の無償化
親の所得が子供の教育水準に影響を与え、
結果として親の所得が子供の所得につながっていくと考えられています。
例えば東大生の親は年収1,000万円を超える世帯が多いと聞くと、
教育費の予算がたくさんあり、納得感があるかもしれません。
一方で、年収300万円の世帯で育ったお子さんが東大生になると聞くと、
限られた収入でどうやって教育したのかと知りたくなる人もいるでしょう。
日本では、子供から教育の機会を奪わないよう、
教育費の無償化が叫ばれています。
もともと、小学校、中学校は義務教育のため教育費はかかりませんが、
高校、大学は任意での進学のため教育費が必要です。
高校に関しては、教育費の無償化に向けた取り組みがされていますが、
教育の負担が0になるわけではないのです。
(2)児童手当
子どもの扶養控除が税制改正によってなくなる代わりに、
児童手当が創設され、0歳~中学卒業までのお子さんを持つ世帯には、
国から児童手当が支給されています。
一般的な所得の場合は総額で、約200万円を受け取ることが可能です。
例えば大学進学資金の目安は4年間で600万円ですから、
実に1/3は国からのお金で賄うことができます。
(3)金融商品を使う
教育資金の積立は、色々な方法で取り組むことができます。
・銀行で毎月定額の積立と続ける方法
・証券口座で投資信託を積み立てていくという方法、
・学資保険に加入する方法
・終身保険に加入する方法
・変額保険に加入する方法
・個人年金に加入する方法
将来の受取額を固定したい場合は、
銀行での積立や学資保険、終身保険が適しています。
少ない積立額で、将来の学資金を準備したい場合は、
投信積立、変額保険などが適しているでしょう。
学資保険などで教育資金を準備する場合は、
運用成果がマイナスになる可能性も含めて検討すると良いでしょう。
■どのタイミングの教育資金・学資金を準備したいのか
学資法顕に加入したいという要望は多いのですが、
生命保険を活用した分野の場合、大学進学資金を準備するのが一般的です。
小学校、中学校、高校などの進学資金は保険以外での積立が向いています。
理由としては、生命保険を活用すると、支払った元本保険料より多くの解約返戻金を、
準備することは難しいからです。
高校の準備なら児童手当、
大学進学の資金なら生命保険、
などと、商品や制度の仕組みを知っておくと、
どちらの方法が適しているかという疑問は解消しやすいでしょう。