前回のコラム

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子どもたちにつけて欲しい3つの力 2つ目「自信」

第4回は「子どもたちにつけて欲しい3つの力」の2つ目のご紹介をいたします。


さっそくですが、2つ目の力は「自信」です。

自分を好きになる力=自己肯定感 の高い人は何でもやってみよう!チャレンジしてみよう!という力が湧いてきます。


自己肯定感は人に受け入れられた経験を積みかねて獲得することができます。
まだ、自分という存在が曖昧なイメージの乳幼児期は周りの大人や友達の関わりが非常に大きな影響を与えます。

そんな大事な時期にお子さんの自己肯定感を高めるために私たちは何をしてあげたらいいのでしょうか?


本日は、具体的な方法を3つご紹介いたしますね。

意欲・自信を育てられるチャレンジ期

第2回の探究心、好奇心を育てる話にも繋がることですがお子さんの「やってみたい」「知りたい」=興味 を見守ってあげることで意欲や成功体験をさせてあげることができます。


例えば、公園にある山を何度も登ろうとする→何度も失敗しながらチャレンジする→どうやって登ったらいいか体で感じて試行錯誤する→登ることができた!
この経験をしたお子さんは、自信を獲得します。

興味・意欲→やってみる→失敗しながらもチャレンジ、集中→成功
このサイクルを何度も経験することで「自信」に繋がっていきます。


困るから、心配だから、待てないからとこの経験を積むことを阻止してしまうことは非常にもったいないです。見守る大人は忍耐が入りますが、ぜひグッとこらえてこのような経験をたくさんさせてあげてください。

1歳半〜3歳ごろのお子さんをイヤイヤ期と表現することが多いですが、視点を変えるとチャレンジ時期です。自分でやりたい!こうしたい!という自我が芽生えて子たち自身もできそうでできないこの時期に葛藤しながら過ごしています。


「危険なこと」「人を傷つけること」以外は見守る、寄り添う、共感するというスタイルで関わることでその後のお子さんの成長がぐーんと変化してきます。

声かけだけで自己肯定感を育てる方法

お子さんの自己肯定感を育てるポイント2つ目は、「無条件に肯定する」ことです。

無条件に肯定するとは、「今日も元気でうれしいな」「〇〇ちゃんは可愛いね」「生まれてきてくれてありがとう」「あなたはお父さんとお母さんの大事な子だよ」「〇〇くんが今日も楽しそうで私も元気が出てくる」など、その子の存在自体を認める声かけをすることです。


私たち大人は何かできたから「すごいね」「よくできたね」と褒めることが多いかと思いますが、何かできたときだけの褒めだけだと自己肯定感は育ちません。
ぜひ、1日5つ無条件にお子さんを肯定する声かけを実践してみてください。

夫婦で育てる自己肯定感

3つ目は「第三者を介在させて勇気付け」です。


例えば幼稚園や保育園でお子さんがお友達が泣いた時に優しく接してあげた話を先生から聞いたとします。

「今日お友達の〇〇ちゃんが泣いた時に、ずっと側にいてあげられたんだってね!先生もうれしい気持ちになったって言ってたよ。優しいね。お母さんも聞いてうれしかったな」とお子さんとお母さんだけでなく、先生から聞いた!先生もうれしい気持ちになっていた。ということを伝えてあげることで、先生は自分を見ていてくれた。お母さんも気にかけてくれているという実感が湧きやすくなります。


もし、お父さんがお仕事で忙しくて帰宅が遅く子育てになかなか関われない場合はこの方法をたくさん実践してみてください。「お母さんから聞いたけど〜」とお休みの日など、お子さんと関われる時にその都度お子さんの日常のことを話題にすることで「お父さんも自分のことを知ってくれている」と改めて認識することができます。

おわりに

「自身」を育てる3つの方法をご紹介させていただきました。
2つ目の声かけは生まれたての赤ちゃんにも実践できることですので、ぜひやってみてください。

執筆:川端愛未(保育士、モンテッソーリ教師)