ライフプランの窓口での無料FP相談では、
転職に伴う収入減少の相談や、
今後いくらの収入を得るべきかという
理想年収に関する相談もあります。

転職すると家を買う時に、
住宅ローンが借りづらくなると聞いたことがあるかと思います。

いったい、どのような影響があるのでしょうか?
また、勤続年数が短くても住宅ローンを借りる方法はあるのでしょうか?
確認していきましょう。

<勤続年数が短くても住宅ローンが借りられる?>

国土交通省の「平成28年度民間住宅ローン実態に関する調査」によりますと、
金融機関が融資を行う際の審査項目として以下のものが挙げられます。

「完済時年齢」(98.8%)
「健康状態」(97.6%)
「借入時年齢」(97.6%)
「担保評価」 (97.2%)
「勤続年数」(97.2%)
「年収」(94.4%)
「連帯保証」(93.5%)

上記のデータから、ほとんどの金融機関が
勤続年数を審査項目としていることから、
勤続年数が短いと住宅ローンの審査に
通りづらいことがわかります。

しかし、勤続年数が短くても審査に通るケースもあります。
たとえば、同じ職種でキャリアアップする場合や、
士業など資格を活かして独立する場合等は
審査に通ることもあるようです。

逆にいうと、違う業界や違う職種への転職が
多岐に渡る場合は、
たとえ年収アップの転職だとしても
審査に通りづらくなりますので注意しましょう。

<金融機関は借りる人のどこを見る?>

金融機関は、長期間に渡る返済が滞りなくできるかという
「収入の安定性」を重視します。

転職を繰り返すと、基本的に年収が下がるケースが多いので、
転職回数が多いと借りづらくなのは事実のようです。

また、金融機関は個人の勤続年数のみならず、
勤務先も重視しますので、
財務状況が安定している一部上場企業など
有名企業への転職は、
比較的審査に通りやすくなるようです。

一方で、年収がアップするとしても、
財務状況が不安定な中小企業等への転職は、
審査基準が厳しくなり、
審査に通りにくくなることもあるようです。

<ネット銀行なら住宅ローンを借りられる!?>

大手金融機関などは、
審査基準が比較的厳しいようですが、
ネット銀行では勤続年数等の条件が
緩和されている所もあります。

たとえば、住信SBI銀行では、
転職後3か月経過し、年収見込み証明等
必要事項等の書類を提出できる場合は、
住宅ローンの利用が可能になります。

また、楽天銀行では、転職後1年未満ですと、
全ての職歴を記載した職歴書の提出
をすれば利用可能になります。

金融機関を選べば、転職直後でも
住宅ローンを借りられる所はあるようです。

しかしながら、少し高い金利になるなど
融資条件が悪くなるケースもあるようですので、
注意が必要です。

<まとめ>

転職が多くても認められるアメリカなどと違い、
日本ではまだ異業種や異職種への
転職歴が多いと住宅ローンが借りづらいのは事実のようです。

転職して年収アップしたとしても、
少なくとも転職後1年以上経たないと
源泉徴収票も発行されないので、
年収アップの証明もできません。
※金融機関により、年収見込証明書で対応可能の場合もあり

転職と同時期に住宅購入を考えているようでしたら、
タイミングも重要ですので、
そのあたりも含めてよく検討しましょう。