人生の三大費用は、教育費、住宅購入、老後になります。

教育費や老後は、毎年少しずつかかっていくのに対し、
住宅購入は、一度に高い買い物をすることになるため、慎重になる方が多いかと思います。

家を買うタイミングとしては、結婚、出産、昇進、転勤等色々とあるかと思いますが、
果たしてどのタイミングが良いでしょうか?

<どの世代の住宅購入者が多いの?>
国土交通省の「平成28年度住宅市場動向調査報告書」によりますと、
住宅を購入した世帯主の年齢の割合は以下の通りとなり、30代と40代の住宅購入者が6割超を占めています。

分譲戸建    30代50.9%、40代20.6%
分譲マンション 30代38.1%、40代25.4%
中古戸建    30代32.5%、40代34.2%

30代から40代にかけてほぼ家族構成が決まり、収入も上がり、住宅購入を考える人が増えてきます。

<家を買うタイミングで多い3つのケースとは?>
■結婚直後のDINKS時代
結婚直後に家を買うご夫婦もいるかと思います。
ご夫婦で、子供は一生涯いらないと完全に決めたのであれば、とても良いタイミングかと思います。
ただ、2馬力で教育費もかからず、高収入であるがゆえに高コストのDINKSの方も多いので、
住居費が年収の3割程に収まるよう適正な住宅ローンを組みましょう。

お子さまを希望しているDINKSであれば、基本的に家族構成が決まってからの購入
をおすすめしますが、どうしても子供が生まれる前に持ち家が欲しい場合は、
子どもが生まれたらその物件を貸せる、もしくは売れる立地や収益性の目線でも考えて家を買いましょう。

■子どもが生まれてすぐ
子どもが生まれた直後に家を買うご夫婦は多いかと思います。
住環境の良い場所や教育熱心な学区など子どもを中心に住宅を選ぶことができるのがメリットです。
注意点としては、妻も含めて住宅ローンを組む場合は、育休中や時短就労等で
収入がダウンしている期間ですと、借りられる額が減ること等が挙げられます。

ライフプランの観点からいいますと、家族構成がほぼ決まり、
教育費の見通しもある程度立てられ、住宅ローンも比較的長期で組めるので、
子どもの誕生後の数年間は、家を買うタイミングとしては良いかと思います。

■子どもがある程度大きくなってから
子どもがある程度大きくなってから住宅購入を考えているご家族もあるかと思います。
貯金もある程度貯まり、結婚直後や出産直後よりもゆとりのある返済計画が
立てられるケースも多いでしょう。

ただし、子どもがある程度大きくなってからの住宅購入ですと、
子どもと共に生活する期間も短くなります。子どもが巣立った後の夫婦2人生活も
果たしてその物件で良いかも含めて、物件を検討しましょう。

<まとめ>
「住宅購入は、自分が買いたい時が買い時」ともいわれています。
もちろん、それに越したことはありません。

しかし、ライフスタイルはいつか必ず変わるものです。
たとえ、ライフスタイルが変わっても、売れる立地や付加価値のついた物件ですと
いざという時に人に貸せたり臨機応変に対応できますので、
家を買うタイミングと同時に投資家の目線も持って住宅購入を検討しましょう。