こどもの将来のお仕事に関する意識調査(2016年)によりますと、
男の子の将来なりたい職業の第1位はサッカー選手、第2位は科学者、第3位は医師、
女の子は第1位はデザイナー、第2位は医師、第3位はアイドル、歌手。
また、親が子供に将来なってもらいたい職業の第1位は、こどもがなりたいもの、好きなもの、
第2位は薬剤師、第3位は医師。

どの項目でもトップ3にランクインする人気職業の「医師」。
親子ともども医師は憧れの職業ですね。
では、医師になる為の教育費はいくらくらい必要になるのでしょうか?

<医学部の学費はいくらくらい?>

まず、日本で医師になるには医学部に入学し6年間学びます。
医学部卒業後、医師国家試験に合格し、2年間研修医として勤務した後、
ようやく正式な医師となります。

では、医師になるための最初の関門「医学部」は、いくらくらいの学費がかかるのでしょうか?
平成30年度入学の学費を見ていきましょう。

日本で最も学費が高いとされているのが、川崎医科大学です。
初年度は1,050万円。6年間の総額でなんと4,550万円の学費がかかります!
家が買えるレベルですね。学費が比較的安いとされている慶應義塾大学ですら、
初年度383万円6年間総額で2,198万円になります。
私立医学部6年間の総額平均で大体3,500万円くらいかかります。

一方、東京大学理Ⅲのような国公立大学の学費は、
初年度81.8万円、6年間総額で350万円となり、
私立と国公立とでは、実に10倍くらいの学費の開きがあります。

<医学部の学費を無料にする裏ワザとは!?>

上記の通り、私大の医学部の学費は、一般家庭ではなかなか手の届かない金額です。
ところが、医学部の学費をなんと、無料にする方法があるのです。
その方法とは、栃木県の自治医科大学もしくは、福岡の産業医科大学に入学する方法です。
こちらは、両方私大で、本来でしたら2,000万円以上の学費がかかります。
しかし、とある条件をクリアすると学費が全額貸与になります。

その条件とは?

「大学卒業後に9年間、指定された医療機関に従事すること」です。
自治医科大学とは、全国の都道府県が共同で設立した大学で、
へき地の医療確保と住民の健康増進を目的としています。
つまり、9年間主に山間部などのへき地勤務を行えば、学費は全額無料になります。
ただし、途中で指定外の機関に移動した際には、学費を返済しなければいけないので注意が必要です。

9年間は苦労する事も多いかと思いますが、それでも医師になる夢をかなえたい強い意志があるならば、
この方法はとても有効ではないでしょうか。