住宅を購入する際、様々な費用が発生します。
その中で意外と費用がかかる「火災保険」。

フラット35などの住宅ローンを組む際には加入義務が発生しますが、
火災保険は基本的には任意加入です。

任意加入だったら入らなくても良いのでは?
と思う方もいるかと思いますので、
ここで火災保険についておさらいしてみましょう。

<火災保険とは?>
火災保険は、その名の通り「火災」だけを補償する保険じゃないの?
という方もいらっしゃるかと思いますが、
火災保険は意外とカバーする範囲が広いのです。

まず、補償内容は、主に2つに分かれています。

保険会社によって名称は異なりますが、

・最小限の補償内容の「住宅火災保険」
・全般的な補償内容の「住宅総合保険」

の2つになります。

最小限の補償の「住宅火災保険」では、火災はもちろん、
ガス爆発、落雷、風災(台風で窓ガラスが割れた等)などは、
カバーできます。

全般的な補償内容の「住宅総合保険」では、住宅火災保険の内容に加えて、
水害、土砂災害、盗難、破損などをカバーできます。

また、保険会社により多少の違いがありますが、
費用保険金という費用の補償もついています。

費用保険金とは、火災保険の損害保険金が支払われる場合に、
自宅に残った残存物の片づけ費用や仮住まい費用、
引越費用なども補償されるというものです。

<火災保険には入るべきなの?>
結論から申し上げますと、火災保険には加入すべきだと思います。

明治32年に「失火責任法」という法律が施行され、この法律により、
「失火によって隣の家が焼失しても失火者に重大な過失がなければ、
損害賠償責任を負わなくてもよい」というルールが作られました。

これを逆に考えると、隣家が火事を起こし自分の家が燃えても
弁償してもらえないので、自分の身は自分で守りなさいということです。

火災や災害で大切なマイホームを失っても、住宅ローンは支払わなければなりません。
家を失う上に、借金を背負うという最悪な事態に備えるためにも、
火災保険には加入した方が良いでしょう。

<まとめ>

住宅ローンを取り扱っている金融機関や不動産会社に勧められるままに、
火災保険を契約する方も多いかと思います。
しかし、マンションの高層階に住んでいたら、
床上浸水は考えにくいので水災の補償を外すなど、
自分に必要な補償を選んで加入すれば、その分保険料を安く済ませることができます。

保険比較サイトで一括見積をすれば、コストパフォーマンスの良い保険が
見つかるかと思いますので、火災保険の加入を迷っている方は、検討してみてくださいね。