ライフプランの窓口にファイナンシャルプランナーの相談を依頼される方の
9割はご家族がいらっしゃいます。
実は夫婦の仲が良くないと、家計もよくない。
つまり、貯蓄ができなかったり、浪費してしまったりと、お金の問題として現れることがあるようです。
そこで、人間関係やコミュニケーションに関する仕事を生業としている、私こと橋本千絵が夫婦関係を円滑にするための情報を提供してまいります。
それでは今回の本題に入りましょう。
■カレイドコンパスから見たそれぞれの解説
カレイドコンパスの判定結果では「全体を見るのが得意」なのか、「細部を見るのが得意」なのかを視覚化して知ることができます。
今回はこの2つの違いによって、夫婦でどんなことが起こるのか、そしてタイプによってどう過ごすとお互いに円満でいられるのかを、お伝えしたいと思います。
まず、個人の行動として物事の全体や大枠に目が行きやすい人について。
このような人は物事や情報の全体の状況をつかむのに長けています。
一方で、それが行き過ぎるとうわべだけでしかものを見ていないと思われがちです。
反対に、個人の行動として物事の詳細に目が行きやすい人は、細かいところによく気がつきます。
詳細な情報をしっかり把握しますが、物事の全体像を見るのは苦手です。
全体を見て欲しい人からすると、一部だけを見て揚げ足を取っているように思われてしまうこともあります。
どんな情報を見ても「全体」を見るのが得意なら、詳細の情報を見落としやすいです。
そして、「詳細」を見るのが得意なら全体の情報を見落としやすいです。
つまり、同じものを見ていても見え方が違うため、ここが夫婦のすれ違いやトラブルの原因となりがちと言えます。
【同じものが得意同士のパートナー】
ともに「全体」が得意なお二人の場合、すぐに息が合い話も盛り上がります。
ですが細かい情報が抜け落ちてしまい二人で失敗してしまうことがあります。
例えば美味しいイタリアンに行くと決まって、いざ当日足を運んでみると定休日だったりするかもしれません。
ともに「詳細」が得意なお二人の場合も、お互いが理解し合いやすく話が合うでしょう。
ただ、2人とも全体像が見えづらく、正しい判断が下せないことがあります。
例えば結婚式をどこで挙げたい、誰を呼びたい、など2人で決めていき、最終的に盛り込みすぎて予算を大幅にオーバーしてしまう、などの失敗例があります。
【違うものが得意同士のパートナー】
傾向の違うお二人の場合は、意見が思うようにまとまりません。
もしお互いが違いを受け入れて、相手を補足しあえる存在であると理解できたら、非常に結束力のあるパートナーになることができます。
我が家の場合は私が詳細、夫が全体を見るのが得意です。
片付けで部屋全体をどうキレイにするかを実行するのが得意な夫と、小さな箱の中ならキレイにできるレベルの私だと、掃除の負荷は夫が大きそうです。
また、ありもので適当に料理を作るのも夫が得意です。
私が得意なのはお菓子作りとか、役所関係の書類作成提出などでしょうか。
得意分野をお互いに感謝し合いながら生活できたらいいな、と思っています。
いかがでしたか?どちらのタイプの人だったとしても全体から詳細へ、また詳細から全体へと、自分の視野を自由に動かせる柔軟性を持てたらどうでしょうか。
私たちは今以上に多くの情報を拾えるようになって、結果的にお二人の時間が過ごしやすくなるでしょう。
このコラムをきっかけに皆さまのご家族の笑顔が増えることにつながれば幸いです。
執筆:橋本千絵