ライフプランの窓口にファイナンシャルプランナーの相談を依頼される方の9割はご家族がいらっしゃるそうです。
実は夫婦の仲が良くないと、家計もよくない。
つまり、貯蓄ができなかったり、浪費してしまったりと、お金の問題として現れることがあると聞きました。
そこで、人間関係やコミュニケーションに関する仕事を生業としている、私こと橋本千絵が夫婦関係を円滑にするための情報を提供してまいります。
それでは早速本題に入りましょう。
コーチングで使われる用語で6つのニーズというものがあります。
その中に、確実性と不確実性というものがあるのですが、カレイドコンパスという海外でも使用されているプログラムがあります。
■カレイドコンパスとは
カレイドコンパスは脳の癖を可視化するツールです。
ここ数年知名度の上がっている、アンガーマネジメントと同じように、軍事同盟NATOで利用されていたものを元に改良したものと、心理学のNLPの要素を取り入れたもの。
わずか10分で自分や人の思考の傾向がわかります。
ご家庭など複数の人で行うことで、所属するコミュニティの傾向や、コミュニティ内での特定の人物の立ち位置などがわかります。
結果で良し悪しでなく、傾向としてとらえるべきものです。
もしも、人間関係で課題がある場合は、意図してトレーニングして変化させることもできます。
カレイドコンパスを使うことで、人間関係を見える化し、暮らしやすい家庭を
作ることにお役に立てたらと思います。
■変化と習慣
先ほどの6つのニーズでいう確実性と不確実性の話に戻ります。
カレイドコンパスの判定結果では「習慣を好む」のか「変化を好む」のかに置き換えることができます。
今回はその2つのどちらかが高い夫婦でどんなことが起こるのか、そしてタイプによってどう過ごすとお互いに円満でいられるのかを、お伝えしたいと思います。
まず一人の人の行動において、新しい発見や新たな方法を試す傾向が強い人は
常に何らかの刺激を探していると考えます。
流行のお店などに行ってみたいと思ったり、新たな人との交流も好きな方がいるかもしれません。
変化を好むのは女性性と男性性でいうと、女性性に当たります。
もう一つの男性性の場合は、習慣を好む人が多いと言われています。
すでによく知っている場所や人に対して居心地の良さを感じるタイプです。
行きつけの喫茶店があったり、長年愛用しているものや、よく知った人達に囲まれていたりすることを好みます。
同じ傾向を持つパートナー同士なら、話が合いやすいでしょう。
■互いに変化を好む夫婦
変化を好むもの同士のご夫婦なら、一緒にどんどん新しい場所に出かけて、
お互いに刺激し合う関係性です。
退屈を避けて色々な新しいことに取り組めるメリットがあります。
ただ、女性は子供ができると子どもを守るための危機管理能力が高まります。
その結果、子どもができてからは安心できる人、行きつけの場所の方を好むようになる傾向にあります。
これは本能的な作用と考えることができるでしょう。
■互いに習慣を好む夫婦
お互いに習慣を好む夫婦の場合、穏やかな日常に満足をします。
この場合、子育てが始まったり、引っ越しの準備をしたりと、イレギュラーな出来事が重なるとストレスとなりうるので、配慮が必要となります。
■一方が変化を好み、もう一方が習慣を好む夫婦
最後に、お互いに傾向が違うご夫婦の場合です。
こちらは一見、意見が合わないように思えるかもしれません。
しかし、意見交換の必要に迫られることが多いため、コミュニケーションの質が深まる可能性もあります。
大事なのは「あの人はわかってくれないから」と諦めるのではなく、違いを理解した上で、お互いの譲歩によって適度な変化と安定を探し続けることでしょう。
ちなみに我が家では私が習慣が好きで、主人が変化を好むお互い異なるタイプです。
新婚当時に「2週間後にニューヨークに行こう!」と言われた時はとんでもなく自分と違う人と結婚したのだと実感しつつ動揺しました。(笑)
ですが、夫によって習慣の中だけでは見出せない、イレギュラーなことを体験することで日常の素晴らしさ、当たり前のことのありがたさを再認識するキッカケをもらうこともあります。
目下子育て中の我が家では習慣というルーティーンを主人にも同じように期待するには、難しいタイプではあります。
また、主人のようにルーティーン動作が苦手な人、いると思います。
でもそれは本人が怠けてるのでも、やる気ないわけでもないのです。
それだけでも習慣好き側の「イラッとポイント」は減りますよね。
しかし、変化と習慣のいずれかを好む傾向はお互いの思考の癖なので、本当に困ったら意識して癖を修正可能です。
そう思うと更に気が楽になりませんか?
相手に代わってもらいたいと乙女心では思いつつ、自分が変わった方が早いのも考えさせられますね~。
あなたはが変化を好むタイプですか?習慣を好むタイプですか?
配偶者やパートナーは変化と習慣のどちらを好みますか?
詳しく知りたい方は、カレイドコンパスを受けていただくと、互いの傾向がわかります。
自分だけでなく、相手のことも知ることが大切ですし、相手に自分のことを知ってもらうことも重要です。
タイプの違う夫婦では変化と習慣の違いを楽しみながら、互いが成長しあえるようなバランスを探し続けられたないいなと感じています。
このコラムが皆さまのご家族の笑顔が少しでも増えるキッカケになれば幸いです。
執筆:橋本千絵(カレイドコンパス トレーナー、アチーバス トレーナー)