2011年東日本大震災、2018年9月北海道胆振東部地震。
いずれも液状化現象による2次被害がおこりました。
あなたの住んでいる街、もしくは、これから住む予定の街の地盤は、
どのような状態でしょうか?
今一度、確認しておきましょう。

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<盛土マップ、液状化マップとは?>

■盛土(もりど)ってなに?

そもそも、盛土(もりど)とは、いったい何でしょうか?
盛土とは、斜面や低地を造成する際に、土を盛って平らな土地を作ることです。
宅地造成の際には、土地を削って造成する「切土」(きりど)と、土を盛って造成する「盛土」その両方を行う造成方法があります。

大規模な宅地造成では、切土で出た土を盛土に使うことが多いようです。
その際、盛土部分は十分な締め固めが行われないことが多く、盛土部分の地盤が軟弱になったり、地盤強度に差が生じて不同沈下しやすくなります。

■大規模盛土造成地マップとは?

1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震などで大規模に谷を埋めた造成宅地の被災を契機に、2006年に宅地造成等規制法が改正されました。
この法改正をきっかけに全国で大規模盛土造成地マップが作られ、調査が済んだ自治体から順次公表されています。
2019年3月時点で、72.8%の自治体が大規模盛土造成地マップを公表しています。

国土交通省HP
大規模盛土造成地マップの公表状況等について
http://www.mlit.go.jp/toshi/web/toshi_tobou_tk_000025.html

次に、液状化現象について見ていきましょう。

■液状化現象ってなに?

液状化現象とは、地震などにより地盤が液体のようになり、建物を支えられなくなる現象です。
液状化現象は埋立地や河川跡地など地盤が砂地で地下水位の高い地域に発生しやすいのが特徴です。
液状化現象が発生すると、水や砂が地上に吹き上がったり、液状化後の地盤沈下や液状化した地盤が耐え切れず、建物が倒壊する等甚大な被害を及ぼします。
こちらも盛土マップ同様、国土交通省が液状化マップを公表しています。

国土交通省HP 
地盤被害(液状化)マップ
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/bousailist/tablelist.html?hazardcode=3
※インターネットでマップを公開していない自治体もあります。
詳しくはお住まいの自治体にお問合せください。

また、国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、盛土、液状化現象以外にも、洪水・土砂災害・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ち等が閲覧できます。

国土交通省HP
ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/bousailist/tablelist.html?hazardcode=3

防災月間の9月。
これから台風シーズンも来ますので、今一度お住まいの地域のハザードマップを確認しておきましょう。

(文:山崎美紗)

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