投資先の一つとして「ソーシャルレンディング」があります。
アメリカでは個人間融資、中国では企業融資、日本では不動産融資を中心に、ソーシャルレンディングの市場が拡大しています。
ソーシャルレンディングとは一体どのようなものなのでしょうか?
今回は、ソーシャルレンディングの特徴や注意点についてご紹介したいと思います。

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<ソーシャルレンディングって何?>

そもそも、ソーシャルレンディングとはいったい何でしょう?
ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい人と貸したい人(運用したい人)
をマッチングするサービスになります。
お金を借りたい人がソーシャルレンディング会社に融資申込、ソーシャルレンディング会社が審査し、投資家から資金を募集します。
集まった資金をお金を借りたい人に貸し付け。
お金を借りた人は、ソーシャルレンディング会社に元金と利息を返済。
ソーシャルレンディング会社経由で投資家に資金を分配という流れになります。

それでは、ソーシャルレンディングを行っている会社をいくつかご紹介したいと思います。

■ソーシャルレンディング会社

●maneo(マネオ)
https://www.maneo.jp/

登録ユーザー者数:87,166人
成立ローン総額:1641億2312万円
株主:GMOフィナンシャルホールディングス
株式会社SMBCベンチャーキャピタル(三井住友銀行グループ)等
出資金受け取り方法:償還時
※2019年7月10日現在

●SBIソーシャルレンディング
https://www.sbi-sociallending.jp/

登録ユーザー者数:36,517人
成立ローン総額:314億円
株主:SBIグループ(100%)
出資金受け取り方法:毎月分配
※2019年7月10日現在

それでは、ソーシャルレンディングのメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

■ソーシャルレンディングのメリットは?

・少額から始められる上に短期運用も可能
・自分の資金がお金を借りたい人の役にたつ
・気軽に始められる
・期待利回り3%~10%という高い固定金利
※運営会社や案件により金利が異なる

ソーシャルレンディングは気軽に始められるのも人気の理由です。
ソーシャルレンディング会社で口座開設し、募集中の案件に投資希望金額を入力し、申し込むだけで手続き完了。
maneoの場合は、期日が来たら元本と利息が支払われます。
SBIソーシャルレンディングの場合は毎月15日に分配金が支払われます。

また、ゼロ金利と言われているこの時代にソーシャルレンディングは高金利という最大のメリットがあります。
高金利の理由は、融資先の企業にあります。
財務上は健全でも創業してから日が浅い企業や短期間での融資を希望している企業は銀行から融資を受けられない場合があります。
そのような際にソーシャルレンディング会社が銀行よりも高い金利で貸し付け、資金を回収しているので、投資家からすると高い金利の投資が可能になるのです。
ソーシャルレンディング会社は、融資先の企業を厳密に審査し、融資しているのでmaneoでは過去11年間1件も貸し倒れはありません。
とはいえ、ソーシャルレンディングは、あくまで投資なので注意点もあります。

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■ソーシャルレンディングの注意点は?

・虚偽情報
・デフォルト(貸し倒れ)、倒産リスクがある
・流動性が低い

融資先企業の倒産、返済遅延、ソーシャルレンディング会社の倒産など株式投資と同様のリスクはあります。
融資先案件の分散、ソーシャルレンディング会社の分散投資を行う等で、リスクを軽減させることが大切です。
平成30年には、監督庁である金融庁が、maneoマーケット株式会社に対して、行政処分を下しました。
理由は、当初の説明と異なる投資対象へ資金を投じていたこと、資金管理が厳密でなかったことなどです。
投資家への影響は少ないようですが、安定した投資先である、預金、保険、投資信託とは、異なるリスクがあることも事実です。
他にも、不動産案件の場合、不動産担保額が募集総額を上回っているようでしたら、万一貸し倒れが起こっても回収できる可能性がありますので、募集内容をよく確認してから投資しましょう。

また、数か月から数年間の資金を預けている期間は引き出しができないので、余裕資金で投資を行う事が前提となります。

今回は、ソーシャルレンディングについてご紹介しました。
リスクをきちんと見極め、分散投資をするのであれば、高利回りのソーシャルレンディングを投資先の一つとして選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

(文:山崎美紗)

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