デビットカードというカードがあります。
クレジットカードのような見た目なのですが、銀行口座から即支払いのできるカードです。
クレジットカードとの違いは、利用額の考え方です。
クレジットカードは毎月の上限金額まで、買い物の際にお金を立て替え払いしてもらうことができます。
分割返済にすると金利がかかります。
デビットカードは銀行の残高を上限にお金を払うことができます。
つまり、自分の口座にお金が残っていないと使えません。
■デビットカードのメリット
デビットカードには審査が必要ありません。
一方、クレジットカードは審査があるので、収入が低かったり、過去に支払いが遅れていたりすると、カードを発行できなくなります。
いわゆるブラックリスト化してしまいます。
自営業や独立開業、起業したばかりの人も当面はクレジットカードの審査に通らないでしょう。
一方で、デビットカードは手元にある分しか決済できませんので、カード会社のリスクがありません。
したがって、審査がないか、あっても緩やかな審査になることが一般的です。
デビットカードは、クレジットカードの加盟店舗で利用できますので、小さな個人商店などでなければ、使えると考えていいでしょう。
デビットカードの最も価値のある点に、家計管理に強いという事があります。
手持ち資金以上にお金を使うことがない。
使いすぎることがない。
お金を管理する上で、大変心強い機能と言えます。
クレジットカードですと、請求が翌月になり、当月は支払いがないため、手元にお金が残ってしまい、ついつい使いすぎるということがあります。
このようなことをデビットカードは防いでくれます。
そして、デビットカードを使うとポイントがたまります。
還元率は0.5~1%程度ですが、買い物をしただけでお金と同等の価値のある、ポイントが貯まるのは一石二鳥といえるでしょう。
■デビットカードのデメリット
クレジットカードとの比較になるのですが、口座の残高以上の買い物ができません。
月末や給料日前で残高が少ない場合は、決済ができないことがあり得ますので注意が必要です。
ポイント還元率は、クレジットカードと比べて低めになります。
ポイントを貯めることに全力投球したい方はクレジットカードの方がよさそうです。
■デビットカードのよくある疑問
Q.自分の周りで使っている人がいないのですが?
A.普及率が低いので、知らない人も多いのです。
Q.キャッシュカードとの違いは?
A.キャッシュカードはATMや銀行店舗でお金を引き出すカードです。
デビットカードは、お店で使えるカードです。
Q.デビットカードの良し悪しはあるの?
A.利用店舗が多い、少ないという点で比較するといいでしょう。
■おすすめのデビットカードを選ぶポイント
・ポイント還元率を比べましょう。
・年会費を比べましょう。
・生活する上で利用する店舗が網羅されているか比較しましょう。
ついついお金を使いすぎてしまう方には、デビットカードがお勧めです。
執筆:高橋成壽(ライフプランの窓口 事務局)