不要なレシートを活用してお金を稼いだり、ポイントがもらえたりするアプリが注目を集めています。
一般的に「レシートアプリ」と呼ばれており、普段は捨ててしまうレシートでお小遣い稼ぎができると評判です。
レシートアプリには落とし穴はないのでしょうか。当記事ではレシートアプリの仕組みや注意点について解説していきます。
目次
1.レシートアプリとは
レシートアプリとは、レシートを活用してお金やポイントを稼ぐことができるアプリです。
レシートの画像をスマートフォンで送信するだけで、簡単にお金やポイントがもらえます。
いつもは捨ててしまうレシートでお小遣い稼ぎができる点が人気となり、多くの人がレシートアプリを活用しています。レシートアプリには、
- ・現金がもらえるレシートアプリ
- ・ポイントがもらえるレシートアプリ
この2種類があります。
(1)現金がもらえるレシートアプリ
現金がもらえるレシートアプリではレシートの画像をスマートフォンで送信することで現金が振り込まれる仕組みです。
現金がもらえるレシートアプリで代表的なものは「ONE」というアプリがあります。ONEは高校生が考案したレシートアプリとして話題になりました。
ONEの特徴はレシートだけでなく、シャンプーのボトルなど、商品そのものの画像やアンケートなどでも現金がもらえる仕組みとなっています。
商品によっては1商品で100円を超えるものもありますので、効率的にお金を稼ぐことが可能です。
ポイントももらえればうれしいものですが、やはり現金でもらえるというのはうれしいものです。現金がもらえるレシートアプリは人気のアプリが数多くあります。
(2)ポイントがもらえるレシートアプリ
レシートアプリの中にはポイントがもらえるレシートアプリもあります。ポイントがもらえるレシートアプリとして有名なのは「CODE」というアプリです。
CODEはお昼の情報番組などでも紹介されたため、レシートアプリの先駆け的存在として認知されました。
CODEは対象商品が幅広く、ほとんどのレシートでポイント化できるという点がメリットです。
貯めたポイントはdポイントやamazonギフト券に交換することができますので、普段使っているポイント制度と連携することも可能です。
他にも楽天市場でショッピングをよくする人や、楽天カードを利用している人は「Rakuten Pasha」もおすすめです。
Rakuten Pashaは登録された商品を購入し、レシートを送信することで、ポイントがもらえるアプリです。
登録されている商品は幅広く、頻繁に更新されますので、こまめにチェックしておくと多くのポイントを得ることができます。
Rakuten Pashaはポイントを多く獲得すると楽天市場で購入する際のポイント還元率が高くなるという特典もあります。
レシートアプリで獲得できるポイントだけでなく、普段のお買い物で稼げるポイントが多くなるという点も大きなメリットとなるでしょう。
ポイントがもらえるレシートアプリはポイ活の一環として使っている方が多いようです。
ご自身がよく使うポイントが貯まるレシートアプリがある場合は、効率的にポイントを貯めることができ、貯めたポイントも使いやすいため、積極的に活用してみましょう。
(3)家計簿アプリ機能が充実しているものもある
レシートアプリはレシートの画像を送信することで、お金やポイントがもらえるという点が最大のメリットとなっており、お金やポイント目当てでアプリをダウンロードする人がほとんどです。
しかし、レシートアプリにはもう一つ大きなメリットがあります。それは多くのレシートアプリが家計簿アプリの機能が充実しているという点です。
レシートを写真撮影することで、レシートを読み込んで、何にいくら使っているかがわかります。節約をするためには、まず何にいくらくらい使っているかを知ることが重要です。
家計簿アプリ機能が充実しているレシートアプリであれば、家計簿をつけることで節約をすることができます。
レシートアプリで収入を増やすだけでなく、家計簿アプリ機能を使うことで、出費を減らすことで、収支全体を改善することが可能です。
一般的に収支を改善する場合、収入を増やすよりも支出を減らす方が簡単です。
レシートアプリの家計簿機能を使って支出を減らすことで、レシートアプリで収入を増やす以上の効果が得られる可能性もあるでしょう。
2.レシートアプリの仕組み
レシートを送るだけでなぜ稼げるの?と思われた方も多いのではないでしょうか。お金が稼げるということはレシートを買い取った企業がお金を払ってくれているということです。
なぜ、企業がレシートの画像にお金を払って買い取っているのか、レシートアプリの仕組みを解説していきます。
企業はレシートをマーケティング活動の一環として活用しています。
マーケティングとは広告を作成したり、顧客の分析をしたりするなど、販売を増やすための仕組みを作るための一連の活動です。
スマートフォンに必要情報を登録することで、性別や年齢など属性情報がわかります。レシートを買い取ることで、どのような人がどの時間帯に何を買っているか把握することができるのです。
また、レシートでは一緒に何を買っているかもわかります。例えば、おつまみを販売している会社であれば、どのようなお酒と一緒に買われているのか調べることで、販売戦略が変わることがあります。
どのようなお酒と一緒に、どのような年代の人が多く買っているかがわかれば、小売店に陳列の時に特定の商品の近くにおいてもらったり、特定の顧客層が多い小売店に多く仕入れたりすることが可能です。
レシート1枚から得られる情報は多くはありませんが、大量のレシートを調べることで、さまざまな傾向を見て取れることができます。
レシートを買い取っている企業は購買者の傾向を確認することで、次の販売活動に活かそうとしているのです。
3.レシートアプリで稼ぐまでの流れ
お金やポイントを稼ぐまでの一般的な流れを解説します。
- 1.まず、レシートアプリをスマートフォンにダウンロードします。
- 2.レシートアプリに必要な情報を入力するなど登録を済ませたあと、レシートアプリを使って、レシートの画像を送信します。
レシートアプリによってどんな商品でも利用できる場合と、商品が限定されていて、特定の商品でしか利用できない場合があります。
レシートアプリはアプリにもよりますが、1枚につき1円~10円程度の現金やポイントとして還元されます。
ポイントがもらえるレシートアプリでは各種ポイントと連携する必要があり、現金で還元されるアプリであれば、振込先の口座を登録することが必要です。
レシートアプリを利用してお金やポイントをもらうまでの流れはアプリによって多少異なりますが、どのアプリを利用しても複雑なものではありません。
誰でも簡単にお金やポイントを稼ぐことができるでしょう。
4.レシートアプリの注意点
レシートアプリは不要なレシートでお金を稼ぐことができるため、メリットも大きいアプリです。
しかし、レシートアプリにも注意点があります。レシートアプリはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。
(1)レシートの使いまわしはできない
レシートアプリは基本的に使いまわしすることができません。
家族や友人で同じアプリを登録して、同じレシートを複数で送信してもお金やポイントを稼ぐことはできません。
レシートの使いまわしはほとんどのアプリで利用できないようになっていますので注意しましょう。
(2)貯めるまで時間がかかる
レシートアプリの相場は1枚1円~10円程度で買い取ってもらえます。
不要なものでお金やポイントが貯められるため、利用者にとってはうれしいアプリですが、1日に送ることができるレシートに上限が決められていることも多いのです。
毎日コツコツレシートを送信しても1か月で数百円程度しか貯めることができないでしょう。
お金を稼ぐといってもちょっとしたお小遣い程度にしかならないので、お金やポイントを貯めるには時間がかかります。
生活を劇的に豊かにするようなものではありませんので、その点は認識して使うようにしましょう。
本格的に収入を増やしたいのであれば、クラウドソーシングを活用した副業がおすすめです。
クラウドソーシングであれば、自分の持っているスキルを活用して自分のペースでお金を稼ぐことが可能です。
お金がある程度たまっている人であれば、お金に稼いでもらう資産運用がおすすめです。
リスクはありますが、株や債券、不動産などさまざまな資産に投資をすることで、利回りや値上がりで利益を得ることができるでしょう。
(3)無駄使いにつながる
レシートアプリはレシートを多くもらえばもらうほどお金やポイントを稼ぐことができます。
しかし、レシートアプリでお金を稼ぐためにたくさん買い物をしたり、レシートアプリの対象になっている特定の商品を必要もないのに買ってしまったりすると結局無駄遣いにつながってしまいます。
あくまで、レシートアプリで稼げるお金やポイントは多くありませんので、無駄遣いをしてしまうと出費が増えてしまうだけになってしまうのです。
レシートアプリはあくまで、普段の買い物で必要なものを購入し、利用するようにしましょう。
レシートアプリを利用する際は家計簿機能を同時に使うことをおすすめします。家計簿機能を使うことで、自分が何にどれくらいお金を使っているか把握することができます。
家計簿機能を使うことで無駄な出費を減らすことができれば、レシートアプリでお金やポイントを稼ぐだけでなく、出費を減らすこともできるため、収支を改善することができるでしょう。
(4)振り込み手数料がかかるアプリもある
現金で還元されるアプリの場合、稼いだお金を口座に振り込む際に、数百円の振込手数料がかかるアプリもあります。
レシートアプリで稼げるお金は一か月で数百円程度ですので、こまめに振り込んでしまうと儲けがほとんどなくなってしまいます。
お金を稼ぐだけでなく、振込手数料も確認してアプリを選ぶようにしましょう。
(5)個人情報を提供している
レシートアプリは購買情報を提供することで、お金やポイントがもらえる仕組みとなっています。
ある程度の属性情報がないと企業もマーケティング活動に活かすことができませんので、個人情報を提供することになります。
個人情報を提供することで企業が悪用することが絶対にないとは言い切れません。
アプリに登録する情報は個人情報として提供されますので、個人情報が提供されるということはよく認識して利用するようにしましょう。
(6)対象外となる商品があるアプリもある
レシートアプリの中には対象商品が限定されているアプリもあります。
レシートアプリを活用する前に、対象商品かどうかをよく確認する必要があります。
アプリによっては商品によって還元率が異なるものもあります。
還元率が商品によって異なるアプリの場合はいかに、高還元率の商品を購入し、レシートを送信できるかが、効率的に稼ぐためのポイントとなります。
アプリによってどのような商品が対象外となり、どのような商品が高還元となるか異なります。
なるべく普段のお買い物でよく購入するものが対象となっていて、高還元となっているかを調べてから利用する方がよいでしょう。
アプリをダウンロードし、使い始める前にそのアプリの特徴をしっかりと捉えることが重要です。
5.まとめ
レシートアプリを活用することで、不要なレシートでお金やポイントを稼ぐことができます。
本来は捨ててしまうような不要なものでお金やポイントを稼ぐことができるということは大きなメリットといえるでしょう。
また、レシートアプリは家計簿アプリ機能が充実しているものも多くあります。家計簿アプリ機能が充実しているレシートアプリを使うことで、支出の現状把握をすることができます。
何にいくら使っているかを把握することで、効率的に出費を減らし、収支の改善を行うことができるでしょう。
レシートアプリはメリットも大きいですが、大きな金額を稼げるものではありません。
また、個人情報を提供することになるなど、注意点もありますので、よく理解して利用するようにしましょう。また、アプリによって対象となる商品やボーナスポイントがもらえる商品が異なります。
なるべく普段の生活に則した商品が対象となっているアプリを選ぶことで、効率的にお金やポイントを稼ぐことができます。
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監修 高橋成壽(たかはし なるひさ)
ファイナンシャルプランナー
・日本FP協会認定 CFP(R)
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
金融・投資アナリスト
・日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA(R))
・証券アナリスト 第二次試験合格(CMA未登録)
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