そろそろ結婚を考えているけど、結婚するためには貯金がいくらあればいいの?と不安になる人も少なくないはず。そこで今回は、

  • ・結婚準備にどれくらい貯金が必要なのか
  • ・結婚費用はいくらかかる?
  • ・お金をどのように貯めればよいのか

等についてくわしく解説したいと思います。よろしければ参考にしてみてくださいね。

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目次

1.結婚のための貯金額全国平均は311.8万円

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ゼクシィ結婚トレンド調査2020によりますと、挙式や新婚旅行等、結婚のための夫婦の貯金総額は全国平均で311.8万円となっています。

ちなみに、首都圏の平均貯金額はやや高い傾向で325万円。そんなに貯金がない!という方もご安心ください。結婚資金を貯める方法を後ほどご紹介しますね。

参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2020

貯金額が100万円未満の人もいる

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上記のゼクシィのアンケートによりますと、結婚のための貯金額が100万円未満の人も8.2%、1割弱いるという結果も。

若いうちは収入が少ない上に家賃やデート代がかさむ、奨学金の返済がある等、何かしらのお金を貯められない理由があると思いますが、「貯金が少ない=結婚できない」ではありません。

結婚に向けてパートナーと一緒に結婚資金を貯める、親の援助等、解決策を探してみましょう。

2.結婚前後にかかる費用とは

結婚に関する夫婦の貯金額がわかったところで、結婚に関する費用がどれくらいかかるのかを確認しておきましょう。

(1)プロポーズ前後にはいくら位かかる?

プロポーズの際には婚約指輪を贈ることも多いと思います。 婚約指輪の平均額は、20代が31.5万円、30代が37.1万円となっています。(ゼクシィ調べ)

また、実際に婚約指輪にかかった金額は20万円未満が26.7%、20万円~50万円未満が58%、50万円以上が15.3%という結果に。(「結婚スタイルマガジントレンド調査2019」調べ)

そのほか、互いの家への挨拶にかかる交通費、手土産等がかかることも。

参考:「婚約指輪の予算の決め方はどうする?平均金額や彼女が期待する値段は?

(2)結納金はいくらくらい?

結納とは、カップルが正式に結婚することを約束する儀式のことです。

地域によって相場は変わりますが、男性側から女性側に「結納金」という結婚準備金を渡し、お返しとして女性側から9男性側にその半額程度の現金や品物を贈るという習わしです。

結納を省略するカップルも多いようですが、結納の相場は大体 100~150万円となっています。

(3)結婚式はいくらかかる?

結婚式や披露宴にかかった金額の首都圏の平均額は382.6万円。

結婚式費用は、内容や人数により大きく変わりますが、招待客からのご祝儀や両親から援助を受ける人も多く、自己負担額は約100~150万円に収まる事が多いようです。

結納同様、結婚式や披露宴を行わないカップルも多いです。

参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2020

(4)新居の準備にかかる金額は?

無事、結婚式や入籍が済んだ後、いよいよパートナーとの新生活をスタートさせる方も多いと思います。

リクルートブライダル総研の新婚生活実態調査2018によりますと、引越し費用、家具家電の購入など 「インテリア・家具」にかかった平均費用は28.4万円、 「家電製品」にかかった平均費用は33.4万円となっています。

引越し費用と家具家電をあわせると、大体100万円程度の新生活費用がかかります。

参考:新婚生活実態調査2018(リクルートブライダル総研調べ)

(5)新婚旅行はいくらかかる?

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新婚旅行は、行き先、日程、内容により大きく変わりますが、海外旅行の相場は夫婦二人で50~70万円程度になります。

しかしながら、昨今のコロナウィルスの影響で海外旅行もなかなか行きづらくなっており、新婚旅行の延期や、行先を国内に変更した人も多いようです。

ちなみに、国内のハネムーンの相場は10~30万円程度になります。 旅行会社も国内ハネムーン特集を組んでいる所も多いので、参考にされてみてはいかがでしょうか?

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3.理想の貯金額はいくら?

先ほどご説明したとおり、結婚式や披露宴にかかった金額はおおよそ380万円。これを踏まえていくら位の貯金額が理想なのでしょうか? 確認していきましょう。

理想の貯金額の目安は200~300万円

プロポーズ前後には、結納、指輪購入、結婚式費用等何かとお金がかかる時です。そのため、結婚に関する理想の貯金額の目安は、二人合わせて200~300万円程度になります。

後ほどご説明しますが、親の援助やご祝儀等で200万円程度受け取っている人も多いので、結婚費用約380万円 から親の援助等を差し引いた金額程度はパートナーと共に用意しておきたい所です。

新婚旅行も考えるなら400~500万円

結婚式や披露宴にかかった金額の平均額は382.6万円ですが、新婚旅行も含めると493.8万円となります。(ゼクシィ調べ)

新婚旅行先が海外か国内かによっても費用は大きく異なりますが、新婚旅行もと考えている場合は、二人合わせて400~500万程度の貯金があるとさらに安心でしょう。

プロポーズしてから色々とお金はかかりますが、同じタイミングでお金がかかることはそれほど多くはないと思います。

お金の準備が間に合わなそうであれば、結婚式の時期をずらす、新婚旅行を少し延期する等でプロポーズ後から2人でお金を貯めることも可能です。

4.貯金を増やす3つの方法

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これから結婚したいと考えている方に、貯金を増やす3つの方法についてご紹介したいと思います。

(1)節約する

貯金を増やす一番の近道は、節約することです。

入ってくるお金と出ていくお金を水道の蛇口にたとえると、水道の蛇口をきゅっと閉めない事には、お金は永遠に出ていってしまいます。

まずは、「結婚費用をいつまでにいくら貯める」という明確な目標を掲げ、出ていくお金を減らすことから始めてみましょう。

出費を見直す

最初に、日々の出費を見直していきましょう。出費の見直しやすいポイントは、携帯料金、光熱費、住居費など固定費を減らすことです。

  • ・格安スマホに変える
  • ・電気代が安い電力会社に変える
  • ・契約アンペア数を下げる
  • ・使っていないサブスクを解約する

など固定費見直しは一度行ってしまえば後はラクです。 また、パートナーと別々の部屋を借りているのであれば、同居をスタートして住居費を節約するのもオススメです。その他、

  • ・削るのが難しい食費も週末は自炊する
  • ・ペットボトルをマイボトルに変える
  • ・食材を使い切る

などほんの少し変えるだけでも出費は見直せます。

ポイントを活用する

貯金を増やす方法の一つとして、ポイントを活用する手もあります。

買い物時は現金ではなく極力カード払いにする、クレジットカードを厳選して貯めるポイントを絞る等でおトクにポイントを貯めて活用しましょう。

ポイント活用といっても、ポイント還元率がたかだか1%くらいでしょ?などと侮るなかれ。

たとえば、毎月の家賃、食費、水道光熱費、スマホ代、保険料等、毎月の出費のほとんどをクレジットカード払いにした場合のポイント還元率1%はあなどれないポイント数になりますよね。

まずは、よく利用するお店を見極め、ポイント還元率の良いクレジットカードを厳選する所から始めてみましょう。

(2)積み立て貯金をする

お金を増やす方法として王道なのが、積立貯金です。なかでも、「先取り貯蓄」がオススメです。

先取り貯蓄とは、毎月の給料が入ったらすぐに、指定した金額を貯蓄用口座に振り分けてくれる「定額自動入金サービス」等を利用し、銀行口座からお金を引き出すよりも先に貯蓄することです。

たとえば、手取り年収300万円の人が年収の2割にあたる60万円を毎年貯金できたとしたら、4年で240万円貯まり、結婚に関する理想の貯金額が貯められます。

仮に年収が同じくらいのパートナーと二人で手取り年収の2割を貯められたら、2年で理想の貯蓄額に到達できるのです。

積立貯金に加えて、先ほどご紹介した固定費の見直しやポイント活用を行えば、もっと早く結婚資金が貯められそうですね。

(3)ファイナンシャルプランナーに相談する

自分たちに合った貯蓄方法を知りたい、結婚、出産、住宅購入など今後の人生でいくらかかるのか教えてほしい等の希望がありましたら、お金の専門家の「ファイナンシャルプランナー」に相談してみてはいかがでしょうか?

ファイナンシャルプランナーは、幅広い知識を有しており、

  • ・家計管理
  • ・貯蓄方法
  • ・教育資金
  • ・老後の生活設計
  • ・住宅ローン
  • ・年金
  • ・投資
  • ・保険
  • ・相続

など様々なお悩みを相談することができる心強いパートナーです。

ファイナンシャルプランナーに相談すれば、その人に合った貯蓄方法やライフプランを提案してくれるので、よりお金が貯まりやすくなると思います。

必要であれば、プロを頼ってみるのも有効な手段だと思います。

5.貯金が足りないときの3つの対策

ここまで貯金を増やす方法をいくつかご紹介しましたが、ここからは結婚資金を貯めるために、より具体的な方法をご紹介していきたいと思います。

(1)親に援助してもらう

ゼクシィの調査によりますと、結婚式を挙げたカップルの約8割が親からの援助を受けており、その平均額は約200万円になります。

親からの援助が期待できる人は十分に不足金額を補えそうですね。

(2)結婚費用をおさえる

結婚資金が足りない場合は、結婚費用を抑えるのも有効です。たとえば、

  • ・結納を省略する
  • ・いくつかの結婚式場に見積もりを出してもらい価格交渉する
  • ・結婚式をリゾート等で行いハネムーンを兼ねる
  • ・結婚式で使うアイテムを自作する
  • ・結婚式をレストランウェディング等でカジュアルにする
  • ・結婚式をしない

など、結婚費用を抑える方法はいくつかあります。お金をかける所はどこにするのかパートナーとよく話し合いましょう。

(3)実施時期をずらす

結婚資金不足を補う方法として、実施時期をずらすという方法もあります。たとえば、

  • ・結婚式を行う時期を人気のジューンブライド、大安は外す
  • ・結婚式、新居への引越しなどを一度に行わない
  • ・費用を支払う時期を分散させる

など色々なイベントの実施時期を分散させることにより、結婚資金を一度に減らしてしまうリスクを避けるという方法もあります。

6.まとめ

FPへ相談している様子

今回は、結婚前に必要な貯金額、結婚費用、貯金を増やす方法についてご紹介しました。

お金が貯められない、結婚後のライフプランも心配等お悩みは色々あると思います。そんな時には、ファイナンシャルプランナーに相談してみるのもオススメです。

ライフプランの窓口では、経験豊富なFPがお客様ごとに専属で担当し、お金のお悩みを一緒に解決させて頂きます。相談料は無料ですので、お気軽にご連絡くださいね。

文:山崎美紗
ファイナンシャルプランナー FP1級技能士、CFP®、チャイルドカウンセラー、整理収納アドバイザー