「ライフプランってよく聞くけどなに?」「ライフプランは自分でも作れる?」という疑問を抱えている方もいるでしょう。FPが作成するライフプランは、人生における目標達成を支えてくれる設計図です。自分の将来に不安を抱えている方にとって、かなり役立つものになるでしょう。今回の記事では、ライフプランの特徴やメリット、そして自力で作成する方法をご紹介します。ライフプランに興味がある方はぜひ参考にしてください。
1.ライフプランとは
ライフプランは、自分が人生でどう生きるかを表したものです。
結婚や出産、住宅購入など人生で起きるイベントをライフイベントと呼びます。ライフイベントを時系列順に並べ、各ライフイベントごとに必要なお金や年間の収支をまとめた表をライフプラン表と呼びます。
ライフプランは、人生のあらゆるタイミングでお金に困らないようにするためには欠かせないものです。
(1)人生の設計図を作ること
ライフプランを作るには、まず現状を確認する必要があります。そして将来の目標を挙げていき、目標を達成するにはどうすれば良いのかを考えていきます。
現状と目標、この二つを踏まえた上でライフプランを作成します。よってライフプランは、人生において目標を達成するための指針になるのです。
なので、ライフプランの作成は人生の設計図を作ることとも言えるでしょう。
(2)将来に不安がある方におすすめ
ライフプランは、満足のいく人生を送るためにどう生きていけば良いかという、人生の道標にもなります。ライフイベントごとに必要なお金もわかるため、将来のこと。イメージしやすくなるでしょう。
なので将来に漠然とした不安を抱えている人はライフプランの設計をしてみてください。今後の見通しがたつことで、今何をすれば良いのかを考えることができます。
2.ライフプランを設計するメリット
ライフプランの作成には様々なメリットがあります。主なものとしては以下の3つが挙げられます。
・自分の将来を見通せる
・必要なお金がわかる
・貯金の手助けになる
各項目について確認してみましょう。
(1)自分の将来を見通すことができる
ライフプランの設計の最大のメリットは、自分の将来を確認できることです。
人生において、大まかな目標を持っている人は多いと思います。しかし、いつどのタイミングで達成するのか、達成のために何をすれば良いのかまで考えている人は少ないでしょう。
目標をいつ達成するかをわかりやすく表にまとめたものがライフプラン表です。時系列で確認することができるので、自分の将来をイメージするのに役立ちます。
(2)この先必要になるお金がわかる
ライフプランを設計する時には、必ずお金についても考えます。生涯の収支や貯蓄をまとめて計算するので、将来必要なお金や貯金計画を考えるきっかけになるでしょう。
結婚や子育て、住宅購入などのライフイベントではまとまったお金が必要です。どのタイミングでいくら必要になるのかがわかれば準備もしやすいでしょう。
お金に困らない人生を歩むためにも、ライフプランは欠かせないものになるはずです。
(3)貯金の手助けになる
先述した通り、ライフプランはお金の計画を立てるきっかけにもなります。
ライフプランを使えば、それぞれのライフイベントでどれくらいのお金がかかるか見積もることができます。よって貯金の計画が立てやすくなります。
まとまったお金を準備するためには、計画的な貯金が重要です。ライフプランで年間の収支を把握して、確実に貯金を行うようにしましょう。
3.自力で設計することもできる
ライフプランは自分で設計することができます。
はじめに、自分の人生で叶えたい目標や達成したいライフイベントを考えて、時系列に並べます。そして各イベントで必要な費用、年間ごとの収支、そして貯金額を計算して表にまとめれば完成です。
自分で一から完成させるのは難しいかもしれません。そういった時は、まずライフイベントだけでも紙に書き出してみると良いでしょう。
目標は、頭の中で考えていても、忘れてしまったりあやふやになってしまいます。まずは紙に書き出して整理することをお勧めします。それだけでも、自分の将来について考える良いきっかけになるはずです。
余裕があれば、ライフイベントごとに必要なお金を計算してみると良いでしょう。結婚や出産など各イベントでかかるお金は、様々な機関が統計を出しています。もちろん、希望の金額を書き出しても良いですし、相場がいまいちわからない場合は統計を参考にするという手もあります。
ライフイベントと予算が出揃ったら、年ごとに時系列に並べます。この時、自分や家族の年齢も書き込むようにしてください。
各年ごとの収入や支出を計算して、引き算した結果がその年の貯金額になります。前年度までの貯金額に足せば、その年の合計貯金額になります。マイナスになった場合は、前年度までの貯金額から引いて計算しましょう。
4.自分でライフプランを設計するときのポイント
自分でライフプランを作成する手順は前述した通りです。さらにポイントとして以下の4つを踏まえれば、より正確なライフプランを作成できるでしょう。
(1)家計の収支を確認
お金の計画を立てるには、家計の現状を確認することが重要です。現在の収入や支出を年間単位で計算してみましょう。
収入額は給料明細などで確認することができます。支給されている額と実際に受け取る手取り額の2種類がありますが、ライフプランでは手取り額を用います。なので、年収は手取り額で求めるようにしてください。
支出は家計簿を参考にして、食費、家賃、生活用品費、娯楽費、医療費などの項目に分けて考えます。家計簿をつけていない場合は通帳の記帳を参考にして概算で計算すると良いでしょう。
しかし、ライフプランの作成だけでなく今後の支出を把握するためにも、家計簿を習慣づけておくことをおすすめします。最近は簡単に記録できるアプリも増えていますので活用してみてください。
(2)資産や負債をバランスシートで整理
年間の収支がわかれば、バランスシートを作成してみます。
バランスシートは現在持っている資産と負債を求め、その差額を純資産としてまとめた表です。
資産は、自分が持っているお金またはお金に変えることができるものです。現金の貯金や投資の銘柄、保険、住宅、車などがあります。また、パソコンなどの細かいものも資産に入ります。
負債は借金など、お金を払わなければならないものです。ローンや借金、奨学金などが挙げられます。
資産の総額から負債の総額を引いて出るのが純資産です。資産の総額は、現時点で現金化したとして受け取れる額で計算してください。負債は、現時点で返済しなければならない額で計算します。
バランスシートを作ると、自分が今持っている財産の総額とバランスがわかります。純資産がマイナスになれば負債が多くバランスが悪いと言えます。
家計を健全化させるためにはバランスシートが欠かせません。純資産の額に応じて、これからの貯金や投資の予定を立てるようにしてください。
(3)人生のイベントを書き出してみよう
これからの人生で起きるイベントを全て書き出してみましょう。ライフイベントを全て書き出すことで、人生の流れが想像しやすくなります。死ぬまでにしたいことも含めて、とにかく全部書くようにしてください。
また、自分のライフイベントだけでなく家族のライフイベントも書き出してみましょう。夫婦のイベントや子供のイベントなども書くことで、より正確なライフプランを作れるようになります。
(4)キャッシュフロー表でお金の流れを管理
キャッシュフロー表は、家計のお金の流れを年単位でまとめた表です。
年ごとの収入と支出を記載し、差額を貯金額として扱います。収入は手取り額で求め、支出は毎月の定期的な支出と一時的な支出を合わせて計算します。
キャッシュフロー表は、数年後の自分がどれだけ貯金できているか確認するのに便利です。また、ライフプランとまとめて表にすることが多いので、ライフプランを設計する際はキャッシュフロー表も作成するようにしましょう。
5.迷ったらfpに相談がおすすめ
ライフプランは自力で設計することもできますが、難しいと感じたらプロに頼るという手もあります。
(1)自分でのライフプランを設計するには限界がある
自力でライフプランを設計するには、ある程度の知識が必要です。
もちろん、インターネット上にある無料のシミュレーションを使えば、簡単にライフプランを作ることができます。しかしこれはあくまでも大まかなものであり、正確なライフプランではありません。自分に合った、正確なライフプランを設計したいのなら、やはりプロに頼むのが一番でしょう。
(2)家計の悩みをプロと一緒に解決
ファイナンシャルプランナーはお金のプロであり、お金に関して様々なアドバイスをしてくれたりします。ライフプランの作成だけでなく、家計の悩みを解決したい場合にも向いているでしょう。
(3)より詳細な将来の見通しを立てられる
インターネット上には、自力でライフプランを作成するためのツールがたくさんあります。シミュレーションやエクセルのテンプレート、フリーソフトなど、あげ出したらキリがないでしょう。
とはいえ、これらはあくまでも素人が簡単に利用できるように簡略化されたものです。これらのツールで作成したライフプランは、どうしても自分の現状や希望に沿いきれていないというものになります。
自分の現状や希望に完全に沿った、詳細なライフプランを作りたければ、ファイナンシャルプランナーに依頼するようにしましょう。ファイナンシャルプランナーは、あなたの現状や希望を細かくヒアリングしたうえで、あなただけのライフプランを設計してくれます。
6.まとめ
ライフプランは人生の設計図であり、理想の人生を送るための指針にもなります。自分で設計することもできますが、自分に合ったものを作りたければファイナンシャルプランナーに相談するのが一番です。プロの力を借りて、より正確なライフプランを設計してみましょう。
ライフプランの窓口では、ファイナンシャルプランナーへの相談を無料で行うことができます。経験豊富なプロのファイナンシャルプランナーに相談することができますので、ライフプランに興味がある方は、まず一度相談してみてはいかがでしょうか?