短い時間で、収入・支出を管理し、計画的な貯蓄をするには、いくつかの工夫が必要です。
ここでは、家計管理に費やす時間は短いながらも、家族の年齢など、生活環境が変わっても見直ししやすい「家計管理の方法」をお伝えします。

家計管理は見直しが必須です。
記入することで疲れてしまい、見直しできなくなっては意味がありません。
以下にポイントを記載しますので、ぜひ、実行してみてください。

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家計管理のポイント

① 不明瞭な支出があれば、明らかにする

ご夫婦それぞれに収入がある場合は、お互いの収入や支出には触れない雰囲気があるかもしれません。
しかしながら、きちんと貯蓄し、家計管理をしっかりやっていくには、何にいくら使っているかを明らかにすることが必須です。
ご夫婦協力して、ひと月に定期的に出ていく額、次に一年で出費することが予想される額について、ピックアップしていきましょう。

② 毎日の細かい支出よりも把握すべきは?

毎月支出している食費、光熱費、電話等々以外に、一年で支出することが決まっているものの、毎月発生しない支出=予測可能な特別支出、は意外にいろいろあります。
例)
1月 お正月、帰省費用、お年玉
2月 ママお誕生日(外食)
3月 新入園準備
4月 入園お祝いお食事会、固定資産税
5月 自動車税、子供の日のお祝い、七五三のご祈祷、写真
6月 お中元、〇〇くんお誕生日お祝い(プレゼント、外食)
7月 帰省費用
8月 夏の旅行
9月 火災保険、地震保険
10月 パパお誕生日(外食)
11月 年賀はがき購入
12月 お歳暮、クリスマスプレゼント、生命保険料(年払い)、医療保険料(年払い)

③ 予測可能な特別支出は、どこから出すか?

次に一年の「予測可能な特別支出」を合計してみてください。
支出の中で大きく占めていることがお分かりになると思います。
これらは、月々の支出とは別に管理しましょう。
*ボーナス額から支出する
あるいは
*毎月の貯蓄額より支出する

年払いの生命保険料や医療保険料は、
支出額として把握しにくい場合は、月払いに変更してもかまいません。

④ 貯蓄額は、すぐに別口座へ

月々の手取り-毎月の支出=貯蓄額
月々の中で「貯蓄できる額」がはっきりしました。
これを給料日にすぐに貯蓄口座に貯金します。
また、ボーナスから「予測可能な特別支出」を出す場合は、
ボーナスの手取り-予測可能な特別支出×1/2=貯蓄額
となり、これも、ボーナス支給後、速やかに貯蓄口座に貯金するようにします。

⑤ 預金残高の管理を月1回は実行→夫婦で確認

計画通りにうまく貯蓄できているかを定期的(できれば月1回)に通帳記入し、必ずチェックしましょう。
例えば、月に1度、給料日後に、ご夫婦がお持ちのすべての銀行口座の残高をノート(家計ノートとは別の資産ノートを作ります)に記載し、チェックします。うまくいっていない部分があれば、見直すようにします。
奥様だけでなく、できればご主人様にも協力してもらえると、よりよい家計管理ができると思います。

⑥ 日々の細かい支出管理は封筒で

お忙しくなることが予想されるので、今後、食費については封筒管理をされてはいかがでしょうか?
1月を10日×3、あるいは1週間×4に分け、管理するとやりやすいようです。
そのほかの費目については、支出を意識するためにも、費目と費用を必ず記載して見直せるようにしておきましょう。

監修:高橋成壽

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