結婚を機に夫婦で家計を一緒にするという方も多いかと思います。
相手が意外と浪費家だった、こんなに倹約家だったとは知らなかった等、家計を一緒にしてみて、はじめてわかる事もたくさんあると思います。
パートナーが倹約家ならまだしも、浪費家だった場合は、家計が赤字になる前にきちんと対策を立てる必要があります。
赤字になる前に、夫婦それぞれの浪費傾向とそれに対する対策をみていきましょう。
<妻の浪費―傾向と対策>
まずは、妻の浪費に対する傾向と対策を見ていきましょう。
お子さんができる前の妻の浪費傾向としては、会社や友人との飲み代等の交際費、自分磨きと称した美容費、被服費、習い事費用などが過大になることが多いようです。
また、お子さんができてからは、子供により良いものをと考える女性が多く、食費や教育費を必要経費として捉え、過大にお金をかけてしまう方が多いようです。
そして、夫にもしものことがあった場合を想定して保険代も過大になりがちです。
しかしながら、子供が生まれる前は、お金の貯め時でもあります。
家族が増えるのはとても喜ばしいことですが、食費や保育園代、習い事代など夫婦2人だけの時期よりもなにかと出費がかさむのも事実です。
一方、子供ができたら金銭面や時間に制限が多くなるのも事実ですので、楽しむべき時には楽しみたいものです。
上限をもうけるなどしてメリハリをつけましょう。
妻の浪費対策としては、財形などで給与からの先取り貯蓄をし、食費や被服費等の生活費はきちんと予算を立てましょう。
また、夫婦2人の共働き家庭の場合、生命保険はそれほど必要ではありません。
貯蓄でまかなえないようなら、お葬式代程度の死亡保障があると良いでしょう。
医療保険に加入するなら掛け捨てで月額保険料が安く、割戻金もある県民共済などで備えても良いかと思います。
保険代は低く抑え、その分をつみたてNISAやIdeco(イデコ)などで投資に回しても良いでしょう。
一方、夫の浪費傾向と対策はどうでしょうか?
<夫の浪費―傾向と対策>
夫の浪費傾向はDINKS時期の妻同様、会社の付き合いなどで、交際費にかける
お金が多いようです。
また、趣味が多い夫の場合、妻の浪費とは比較にならないくらい趣味にお金をかける方もいらっしゃいます。
趣味にお金をかけるのは人生も豊かになりとてもすばらしい事だと思います。
ただ、パートナーの理解を得られる範疇にとどめるのも重要かと思います。
趣味にお金をかけるのであれば、他で節約するなどメリハリのあるお金の使い方を心がけましょう。
夫の浪費対策としては、貯蓄目標金額を提示するのが有効かと思います。
たとえば、来年の旅行に向けて50万円必要だからお互い毎月2万円ずつ貯金しよう。
子供の教育資金として18年後に400万円必要だから、少し余裕を見て、年間24万円=月額2万円貯金しようというように具体的な数字目標を設定すると、数字に強い男性は共に貯蓄に励んでくれるのではないかと思います。
夫婦共に浪費したい気持ちもよくわかりますが、結婚後、子供ができるまでが「お金の貯め時」です。
夫婦で協力して、使う所は使う、貯める所は貯めるというように、メリハリのあるお金の使い方を心がけましょう。
(文:山崎美紗)