ライフプランの窓口では、いわゆる浪費の推奨をすることはありませんが、
冷蔵庫、洗濯機などの耐久消費財とよばれる家電や電化製品の買換えを
検討している方がいらっしゃいましたら、PayPay(ペイペイ)のキャンペーンを活用して、
購入されることを1つの選択肢としてご提案いたします。
//PayPayって何?
PayPay株式会社は、ソフトバンクとヤフーの合弁会社です。社名がPaypal(ペイパル)
にそっくりなので、かなり意識しているのかもしれません。
知的財産として大丈夫なのかと心配になるほどパッと見の表記もそっくりです。

PayPay自体は、決済サービスであり、日本政府が推進するキャッシュレス化に
一躍担いそうなサービスであることがペイパルに模した社名から伝わってきます。

日本ではキャッシュレス化が進んでおらず、特にサービス業において、
業務効率を下げる原因の1つと考えられています。

現状ではキャッシュレスのシステムを導入すると、決済ごとの3%超の手数料が発生し、
利益率の低いサービス業や零細小売業では、利益を消してしまうことを理由に、
導入される動きが見られません。

日本では現金信仰が強いという理由も、キャッシュレス化の進まない一因とされています。
先日発生した、Softbankの大規模通信障害において、ネットワーク社会の怖さが露呈。
今年秋に発生した北海道胆振東部地震においても、大規模停電で現金以外の決済手段が
活用できなくなるという事態がありました。

肌感覚として、完全キャッシュレスの来る日は、まだまだ先であると感じます。
特に高齢者と高齢者の経営する商店がキャッシュレス化を受け入れなければ、
現金信仰は長期継続となることが考えられます。

諸外国では高額紙幣が廃止される方向にありますので、
日本においては1万円札や5千円札などの高額紙幣が廃止されれば、
現金を大量に持ち運ぶことによる、盗難、紛失、毀損などのリスクがあり、
徐々にキャッシュレス化に流れるものと思います。
//キャッシュレス化のメリットとデメリット
キャッシュレス化のメリットは、
現金を持ち歩きませんので、日常生活においては、
盗難や紛失などのリスクは少なくなります。

タンス預金という言葉もありますが、
キャッシュレス化が進めばこのような話題もなくなるかもしれません。

キャッシュレス決済では、決済するタイミングで、
何らかのポイントなどが付与されるケースがありますので、
付与されるポイントを利回りとして考えることができれば、
消費額の1%程度が預貯金の金利のようなイメージで
蓄積させることができます。

キャッシュレス化のデメリットとしては、
貨幣という目に見えて触ることのできたお金が、
まったく見えないものになるという事です。

従来貨幣を利用していた世代は別ですが、
今後キャッシュレス社会で生まれ育つ子供たちは、
お金というものを見たことも触ったこともなく、
単なる数字の羅列した決済手段として認識するでしょう。

その結果、使いすぎてしまったり、もったいないという感覚が
育たなかったりと、教育面では大いに問題がありそうです。

ただし、世界的にキャッシュレス化の方向は間違いないため、
早目に慣れておかないと、社会の常識から隔離されたライフスタイルと
なってしまう恐れもあります。

見えないお金を使いすぎてしまうと、
数年前に社会問題となった多重債務につながる恐れもあるでしょう。

キャッシュレス化のデメリットについては、
金銭教育などである程度デメリットを減らすことはできるでしょう。

これから、観光で生計を立てていく必要のある日本では、
キャッシュレス化が進まなければ、インバウンドと呼ばれる訪日外国人を
上手に呼び込むことができません。

日本社会の景気回復、消費増大を推進するためには、
キャッシュレス化の波に乗っていく必要がありそうです。

最後に、無駄な買い物を推奨しているわけではございませんので、
ポイントが貯まるからPayPayをたくさん使うのではなく、
実質的な割引となるPayPayをキャンペーン期間中だけでも、
上手に活用することをお薦めする次第です。

執筆:高橋成壽