金融広報中央委員会の平成29年
「家計の金融行動に関する世論調査」
[二人以上世帯調査]によりますと、
金融資産の保有額の平均値は、1,151万円。

この金額は、富裕層も含んでおり、より実態に沿った
金融資産の保有額は、中央値の380万円と
なっています。

しかしながら、将来的に、子供の大学進学や
マイホーム購入を考えているのならば、
もう少し貯蓄額を増やした方が良いでしょう。

そこで、今回は、家計の節約ポイント10選を
ご紹介したいと思います。
<家計の節約ポイント10選!>
電気をこまめに消して、洗濯は残り湯、
安いスーパーをはしごして・・・

もちろん、それも家計の節約方法としては
とても良いと思います。

しかしながら、もっと効率が良い家計の
節約ポイントがありますので、ご紹介したいと
思います。

1.目標設定をしよう

家計の節約を行う上で、
一番初めに考えて頂きたいのは、
「何のために節約するのか?」
という事です。

単純に通帳の貯蓄額が増えるのを見たいという人は
別として、家計の節約をするには、まず、
目標を立て、そこから「「逆算する」という
考え方をすると、モチベーションも保てますし、
楽しく節約ができるかと思います。

目標は、具体的であればあるほど良いですね。

目標を達成するには、いつまでに何のために
いくら必要かを考えましょう。

2.家計の収支を把握する

家計の収支を把握していますでしょうか?

もし、あまりできていないようなら、
家計簿はつけることをオススメします。
面倒でも、最初の2,3か月程度でも家計簿を
つけていただき、家計の収支を把握しましょう。

家計簿アプリを利用するのもオススメです。

もしくは、クリアファイルにレシートを入れていくだけ
といった方法でも構わないので、まずは、
2,3か月分の収支を把握し、目標達成
までの道筋を立てましょう。

3.携帯電話会社を替えよう

家計の節約ポイントで重要なのは、固定費をいかに
減らすかを考えると、効率的に節約ができるかと
思います。

固定費削減で取り掛かりやすいのは、
携帯電話会社を格安携帯会社に替える事です。

いまさら携帯電話会社を変えるのは、面倒だし、
格安スマホもよくわからないという方も
いらっしゃるかと思います。

しかしながら、基本的に面倒なのは、最初の
手続きの時だけです。
その手続きのわずらわしさを一度、なんとか
乗り越えて頂ければ、大手3社の携帯電話会社から
格安スマホに変更するメリットは、大いにあります。

通話が多いのか、メールが多いのか等
使い方によっても、格安携帯会社を選ぶ基準は
違うようですが、大手の携帯電話会社から
格安スマホに乗り換えると、毎月数千円の節約は
可能になることが多いです。

実際、著者も2018年に入ってから携帯会社を
変更しました。
携帯本体は変えずに、携帯本体に差し込む
「SIM」と携帯代の支払先を変えただけで、
毎月3,000円の携帯代が節約できました。

たかが、毎月3,000円といえど、年間にすると
36,000円、10年で36万円になります。

1人分でこの金額になりますので、携帯を使う家族が
増えれば増えるほど、この金額は大きくなるので
節約効果がいかに大きいか、お分かりいただけるかと
思います。

4.固定電話をやめよう

思い切って固定電話をやめてみるのは
いかがでしょうか?

著者の場合は、何年も固定電話を利用することが
なかったので、思い切って固定電話を解約したら
毎月2,000円程度の節約になりました。

携帯で事足りているようであれば、思い切って
固定電話を解約してみるのも節約につながるかと
思います。

5.保険を見直そう

大きく見直せるのは、金額が大きい保険や住宅費
です。

今、加入している保険は、現在のあなたの家計や
家族構成に合っていますでしょうか?
お子様が1人増えても、保険はそのままに
なっていないでしょうか?

もしかしたら、不要な貯蓄型保険や割高な
生命保険に加入しているかもしれませんし、
お子様が生まれて、保険をそのままにしておくと
必要保障額が足りなくなる可能性もあります。

結婚、出産、住宅購入、子供の独立など、
人生には何度か保険を見直すタイミングがあります。

これを機に一度、保険の見直しを検討してみるのも
良いかもしれません。

6.住宅費を見直そう

住居費も、見直しが可能な場合があります。

住宅を購入した時期によっては、住宅ローンの
借り換えが有効な場合があります。

楽天銀行等ネット銀行の住宅ローンは、
大手銀行などに比べて、金利が低い場合が多いので、
借り換え手数料を考えても、1回の借り換え手続きで
一気に、数百万円軽減できる可能性もあります。

また、実際に、他行に借り換えをしなくても、
今借りている銀行で、住宅ローンを借りた当時よりも
金利が下がっている可能性もありますので、
借り換えるメリットがあるかどうかを銀行の
担当者に相談してみるのも良いかもしれません。

7.光熱費を見直そう

毎月の電気代、ガス代の見直しも家計の
節約ポイントとして、有効です。

「エネチェンジ」という電力会社比較サイトで
お住まいの郵便番号、家族構成、現在の
電力契約状況等を簡単に入力すれば、
変更可能な電力会社、切り替える前後の電気代
の比較等が簡単にシミュレーションできます。

また、電力会社によっては、エネチェンジを通して
申し込むことで、数千円分のギフト券がもらえる
キャンペーン等も行っているようですので、
シミュレーションだけでもやってみる価値は
あるかと思います。

8.教育費を見直そう

教育費は、なかなか見直すのが難しい部分でも
あるかと思いますが、お子様の気分があまり
進まない習い事などは、退会を検討するのも
有効かもしれません。

また、レベルも教育費も高い学習塾に無理して
通うよりも、お子様に合った学習塾を選んだ方が
成績が上がったという話もあります。

きちんと自己管理できるお子様ならば、学習塾に
通う往復の交通費や時間を節約して、自宅で
学習するという方法もあります。

リクルートが運営している「スタディサプリ」というアプリを
使えば、月額980円でPCやスマホでいつでも
何度でも動画授業を受講できます。

「経済的、地域的な理由から生まれる教育の
格差をなくし、誰もが一流の教育を受けられる
ようにしたい。」
という想いで作られたこのアプリは、「神授業」
とも称され、センター試験対策はもちろん、
私立・国公立の2次試験対策まで全て揃っています。

また、小学4年生~高校3年生の授業まで幅広く
受講できますので、小学生のお子様もこのアプリで
勉強ができます。

毎月980円という破格の金額でも、駿台予備学校・
河合塾・東進ハイスクール・Z会等の大手予備校の
講師陣の協力も得て制作されているので、
授業の質も充分高いといえます。

9.他の人とシェアしよう

もうすでに利用されている方も多いと思いますが、
メルカリやヤフオクを積極的に利用しましょう。

リサイクルという観点からも優れていて、
使わなくなったベビー用品やおもちゃなども、
まだ使えるのに捨てるのはもったいない…
という品物も多く売買されています。

廃盤になってしまった食器や買いたかったのに
売切れてしまった服など、探せば掘り出し物も
結構ありますので、欲しいものがあれば、一度
メルカリやヤフオクをのぞいてから
購入すると家計にもやさしいですね。

また、住んでいる地域にもよりますが、車を週末しか
使わないのであれば、車を手放して必要な時だけ
レンタカーで借りるという方法もあります。
自宅に駐車スペースが余っているのであれば、
「akippa」というシェアサイトを利用して、
一時的に他人に貸す事も可能です。

アクセサリーや結婚式のドレス、高級ブランド
バッグなどもレンタルすることで、家計の
節約になりますので、必要があれば検討して
みてはいかがでしょうか?

10.物の定位置を決めよう

自宅にある「物の定位置」を決めることにより、
在庫の余剰、不足が一目瞭然になり、結果的に
家計の改善につながります。

たとえば、冷蔵庫。
人間は、自分の目の高さから下に物がある方が
きちんと目が行き届くようにできています。
そのため、よく使うものは、目線より下に置き、
あまり使わないものは、上段にしまいましょう。

引き出し型の冷凍庫は、ブックエンドやかごを
使って、肉、魚、冷凍食品等を立ててしまうと
管理しやすく、過不足が一目瞭然になります。

野菜室も仕切りを作り、上段は、使いかけの野菜、
下段は、淡色野菜や葉野菜、緑黄色野菜などと
全てに物の定位置を作ってあげる事により、
無駄を減らして家計の改善が可能になります。

今回は、家計の節約ポイント10選を
ご紹介しました。

よろしければ、できそうな事からチャレンジして
みてくださいね。

(文:山崎美紗)