人も多く料金も高い夏休みのピークの時期をずらして、
海外旅行に行く人もいるのではないでしょうか。

連休を絡めればゆっくりと旅行を楽しむこともできるでしょう。

しかし、旅行先で思わぬ病気やケガで治療をすることになると
思わぬ大出費となりまねません。

そうならないために、海外旅行に行くとき知っておくべき
一番大事なこと解説します。
■ 海外旅行保険は必要?
海外旅行中に病気やケガ、トラブルに巻き込まれると
日本でのようにはいかないことがほとんどです。
体調を崩して病院で診てもらいたくても
日本のように健康保険が使えるわけではありません。

海外では治療にかかった費用は全額自己負担が基本です。
ジェイアイ傷害火災保険株式会社の「2017 年度 海外旅行保険事故データ」
を見てみると、29人に1人が病気や、ケガ、携行品の損害などで
海外旅行保険を利用しています。

特に、病気やケガでは治療費が高額になることが多く、
例えばアメリカ旅行中に虫垂炎と診断され手術と2日間の入院の場合
約400万円もかかっています。

さらに、腰椎骨折で救急車搬送され10日間入院した場合では
約2900万円もの治療費がかかっています。

日本の医療制度ではとても考えられないような金額ですが、
海外ではそれくらいになることも考えられます。

加えて、家族が現地にかけつけるとなると、
渡航費用も必要になります。

つまり、日本での常識は通用しないということです。
もし海外で病気やケガをしてしまったら貯金だけでは
足りないこともあるかもしれません。

そうならないためにも海外旅行に行くときには
海外旅行保険には加入しておくといいでしょう。

「2017 年度 海外旅行保険事故データ」
https://www.jtbcorp.jp/scripts_hd/image_view.asp?menu=news&id=00239&news_no=123

■ クレジットカードの保険だけでは安心できない

海外旅行保険はクレジットカードに自動付帯している場合もあり、
それだけで十分だと考える人もいるようですが、
実は本当に大事な治療費の補償は意外と少ないことも多いのです。

死亡した場合や、高度障害になったときに支払われる保険金額は
1000万円から5000万円などそれなりの保障がありますが、
そもそも日本でも死亡保障に加入している人は多く、
さらなる上乗せがそれほど必要なのでしょうか。

これだけを見て保障が十分だと考えてしまう人が多いのかもしれません。
しかし本当に大事なのは、治療費、救援者費用なのです。

年会費が無料のカードではケガや、病気の治療費は50 万円から100万円程度、
年会費10000万円のゴールドカードでも
200万円から300万円程度が一般的となっています。

海外での治療費が高額になることを考えると
決して安心できる金額ではありません。

もしものことを考えるのであれば、
クレジットカード付帯の海外旅行保険があったとしても
さらに必要な補償だけでもいいので加入しておく方がいいでしょう。
■ 対象になれば治療費の還付が受けられる海外療養費
全額自己負担が基本の海外での治療費ですが、
実は日本の健康保険から一部払い戻される場合があります。

受けた治療の内容が日本国内で健康保険の適用される治療であること
が条件で、日本では認められていない治療や先進医療などは対象外となります。

まずに同じ治療を日本で受けた場合の診療報酬点数に換算します。
換算した金額の自己負担分3割を引いた残りの金額が支払われます。

すると、日本と変わらず3割負担だと思いがちですが、
日本での換算金額がなならずしも海外の治療費として支払った金額と
同じとは限りません。

海外での治療費の方が高い場合は、
その差額と3割分は自己負担となります。

わかりやすく計算すると、海外での治療費が200万円、
日本で換算した治療費が100万円だった場合、
7割の70万円が払い戻されますが3割分の30万円と
日本と海外の治療費の差額100万円は自負担ということになります。

けんぽれん
https://www.kenporen.com/health-insurance/kaigai-ryoyou/

■ 必要な分だけ、カスタマイズできることが最低条件

海外旅行保険に加入するときは、
補償内容がカスタマイズできるものを選ぶといいでしょう。

例えば、ネット専用リスク細分型海外旅行保険「たびほ」では
渡航先と年齢でそれぞれのリスクに合った保険料が算出され、
14の補償項目からカスタマイズで選ぶことができます。

49歳までの方であれば台湾3日間、死亡補償はなし、
治療・救援者費用無制限、個人賠償責任1億円の補償内容で
保険料は760円です。

その他旅行のキャンセル費用、中断費用などもオプションで
選択することができます。

すでにクレジットカード付帯の海外旅行保険があるのであれば、
補償を重複して持つ必要はなく、必要な分だけ準備するといいでしょう。
また、24時間いつでもネットで申し込みが完結するので
当日飛行機に搭乗するまでの間に加入することもできます。

まとめ

無事に帰国することが一番のお土産ですが、
病気やケガ、トラブルはいつ誰の身に起こるかわかりません。

ましてや日本と違う文化や制度の海外ではトラブルになったら
とても不安になることでしょう。

わずかな保険料をプラスすることで安心して旅行にいけるのですから、
海外旅行保険は加入するようにしましょう。

執筆:黒須かおり