ライフプランの窓口における3大相談の一つである、マイホーム。
しかし、相談内容やお悩みは家庭ごとに違います。
人はどんな時に家を買いたくなるのでしょうか?
もはやマイホームを買うことが当たり前の時代は終わり、
教育費が多すぎてマイホーム購入ができなかったり、
結婚や出産が遅く、マイホーム購入が40代、50代となり住宅ローン返済が難しかったり、
本当に色々なケースがあると感じます。
今回は、私たちが日々相談を受ける中で、
何故相談に至ったのか、何故家を買おうと思ったのか、
ということを聞いた答えをまとめてみようと思います。
マイホーム相談の多くは、初めて家を買う方なのですが、
買換え・住み替え相談の方もいらっしゃいます。
■マイホーム買換えの理由
買換え相談の方は、今の家が手狭になったので家を買い替えたいという理由が
圧倒的多数です。まれに離婚、再婚で家を買うという方もいらっしゃいます。
家が手狭になったので買い替えるという方法は、一昔前のように
不動産価格が徐々に上がる市況であれば合理的な手段であったでしょう。
しかし、日本の不動産価格は買い替えると赤字になってしまう物件がほとんどです。
例えば5,000万円のマンションを5年後に買い替えた場合、
買値の5,000万円で売れることはないでしょう。
もし2割引きの4,000万円で売れる場合でも、
住宅ローンは4,500万円残りますから、
500万円を手だしして、売却価格―住宅ローン=500万円の差額を
補てんする必要があります。
当初、広めの家を選択しておけば、このような事態は避けられます。
ただし、家族が予想以上に増えてしまったりとコントロールしづらい面もあります。
特にマンションは部屋数が多くても、
自分の部屋にするには狭すぎる間取りが多いですから、
注意深く間取りが自分たちの生活や家族構成に合っているかを考えましょう。
■家を買うきっかけ
初めて家を買う方は少し多様な理由がうかがえます。
・一生涯の住居費を見直したい(賃貸から持家にすることで一生の住居支出を減らす)
・出産を機に気兼ねなく子育てのできるマイホームを持ちたい
・子供が産まれたのでマイホームを買いたい(深い理由はない)
・住宅ローンの返済を意識して、そろそろ買わないと一生買えないと思った。
・子供が騒いでマンションに住み続けることができなくなった。
このようなきっかけが多いようです。
先日は、親の遺産分割で揉めて、自宅を売る羽目になった方もお越しになりました。
退去までに家を買う必要があり、検討の余地もなく家を買うことになりました。
■住宅ローンの検討状況
・不動産会社の提携・紹介住宅ローンを検討中
・複数の銀行の審査に通ったがどれを選ぶべきかわからない
・固定金利と変動金利について迷っている。
・来月までに住宅ローンを確定したい。
など、準備ができていない様子がわかります。
思い立って家を見に行って買ってしまう。
そんな方が多いのには驚きます。
■マイホーム予算を知りたい方
正直なところ、あまりいらっしゃいません。
本来は、マイホーム予算を考える段階で、
FPなどの専門家に相談すべきでしょう。
しかし、このような方は1割に満たないでしょう。
マイホーム予算ほど、人生を狂わせるものはありません。
面倒くさいなんて言わずに、一度予算を考えてみると良いでしょう。
ポイントは、教育資金、旅行資金、自動車資金、老後資金です。
これらの資金とマイホーム予算は、予算の取り合いです。
失敗するとお金が払えなくて自己破産や民事再生など、
借金で破たんしまう方も多いのです。
他人事と思わずに検討すべき最優先事項です。
いかがでしょうか?あなたと共通する価値観の意見もあったかもしれません。
マイホームは客観的に考えて買わないと、
人生のマネープランが大きく狂います。
くれぐれも気を付けて購入してください。