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選択的シングルマザーのメリットとデメリットと支援制度

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「選択的シングルマザー」という言葉をご存知でしょうか?
経済的にも精神的にも自立した女性が、あえて結婚せずに子供を産み育てる女性のことを選択的シングルマザーといいます。
英語ではSingle Mothers by Choice略してSMCと呼ばれています。

今回は、選択的シングルマザー(SMC)についてご紹介していきたいと思います。

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<選択的シングルマザーって何?>

先述のとおり、選択的シングルマザーとは、経済的にも精神的にも自立した女性があえて結婚せずに子供を産み育てる女性のことをいいます。

■日本で選択的シングルマザーを選びにくい2つの理由とは?

①出産は婚姻制度内でするものという意識

選択的シングルマザーという名称は、30年以上前にアメリカで生まれました。
結婚をせずに子供を出産する割合は、フランスで約50%、アメリカで約40%と
なっています。
一方、日本で非婚の出産率は2.2%。
1980年の0.8%から比較すると、上昇傾向にありますが、日本では「出産は婚姻制度内でするもの」という意識がまだ根強いという背景も選択的シングルマザーが増えにくい要因の一つなのかもしれません。
※2014年国立社会保障・人口問題研究所
「人口統計資料集」参照

②日本では選択的シングルマザーの法整備が整っていない

また、日本では法整備が整っていないという点でも、日本人女性が選択的シングルマザーの選択をしづらい要因といえます。
選択的シングルマザーが多いアメリカでは、パートナーのいない独身女性の出産希望者は精子バンクに登録し、第三者から精子提供を受け人工授精や体外受精にて出産することが認められています。
精子バンクでは、ドナーの顔写真、身長、体重、学歴等の情報開示がきちんとなされており、性感染症の検査にパスしている等、安心安全なシステムが整っています。
一方、日本で第三者から精子提供を受けたい場合は、パートナーと法律婚をしており、パートナーが無精子症等の問題がある場合に第三者から精子提供を受けることが可能になります。
つまり、日本で独身女性が結婚せずに子供を持ちたいと希望する場合は、アメリカのように精子バンクから精子提供を受けることはできないので、パートナーとの間に子供をもうけ、籍を入れずにシングルマザーになるという選択肢がほとんどです。

<ひとり親支援制度は?>

ひとり親になった場合に、支援制度はどのようなものがあるのでしょうか?

■児童扶養手当

児童扶養手当は、国が行っている制度で、以下の条件を満たす母子家庭(父子家庭)に支給されます。

対象:子供が18歳に達する日以降の最初の3月31日まで生計を共にする父もしくは母

支給額(全部支給):
子供1人につき月額42,910円
2人目加算10,140円
3人目加算6,080円

所得制限:受給資格者前年の所得
扶養する児童数
1人の場合→所得87万円(収入160万円)
2人の場合→所得125万円(収入215.7万円)
3人の場合→所得163万円(収入270万円)

■交通費や家賃が安くなる

児童扶養手当を受給している場合、JRの通勤定期券が3割引で購入できる自治体もあります。
また、ひとり親世帯に住宅手当を支給したり、就職面接用にスーツを貸し出すといった自治体もあります。
自治体によって、ひとり親支援は異なりますので、詳しくは、お住まいの自治体にご確認ください。

(文:山崎美紗)

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