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お客様の失敗談をFPが解説

ライフプランの窓口には、ライフプラン設計に関する様々な相談が寄せられます。
最近気になった相談内容について解説を交えてご紹介します。

■家を買ったのにアフターフォローがない
家を買って火災保険も不動産会社から加入したAさん。

自分の家計ですまい給付金がもらえると友達から聞いたそうです。
しかし、自分の年収を知っているはずの不動産会社からは、
すまい給付金に関するサポートがありません。
※すまい給付金は最大30万円がもらえる国の制度です。

仕方なく自分で調べたがよくわからない。
不動産会社に確認したところ、中古物件であり、
所定の要件を満たしておらず給付金が受け取れないことが分かったそうです。

最初に言ってくれれば、物件検討の際に考慮したのに・・・
Aさんの勉強不足と、不動産会社の情報提供の不足が原因です。

火災保険についての話を聞いたところ、ハザードマップや揺れやすさマップなどの、
住宅検討をする上で非常に重要な情報を知らされないまま契約したとのこと。
本来は自分でも確認すべきですが、火災保険の根拠となる情報があってしかるべきでしょう。

最後に、不動産会社さんは保険について詳しくない可能性が高いため、
実際に自宅が被害にあったときに対応してもらえるのか改めて考えてみる必要があるでしょう。

■保険に加入したのだが、ライフプランに合っていなかった
なんとなく保険ショップで保険に加入したBさん。
生活スタイルの変化に伴い将来にわたる家計チェックを希望されました。

そこで加入したばかりの各種生命保険の資料を拝見すると、
ライフプランの変化とは合っていない内容でした。

保険加入の際に、ライフプランの変化について伝えなかったのか確認したところ、
伝えなかったとのこと。要望を伝えてないので現状に合わないのは当然ですが、
保険を提案する側もライフプランに合っているかどうかの確認を怠っていたようです。

生活設計とは無関係の積立型保険に加入したばかりだったので、
見直した方がよいのではないかと指摘したのですが、
納得して加入したからとのことで見直しには難色を示されました。

この積立の影響で、将来の住宅購入予算と教育資金準備が苦しくなることを、
理解はしたが納得できなかった様子。

数年後家計の収支が苦しくなることは明白なのですが、
実践してもらえなくてはライフプラン相談の意味がありません。
ライフプランの窓口にとっても残念な事例でした。

■色々なFPに相談して頭の中が混乱してまとまらない
クレジットカード会社のマネーセミナーに参加してFPに相談するということを
何度が繰り返しているCさん。

相談担当者の意向を汲まない姿勢や、雑に扱われている感じに嫌気がさして、
ライフプランの窓口に相談されました。
どのFPにも保険の話ばかりされたというのも嫌になった理由の一つのようです。

生命保険、医療保険、がん保険、個人年金保険は、商品ありきの提案ではなく、
ライフプランに合わせて組み立てることが必要です。

他にも提案が多すぎてなんだかわからなくなってしまったという感想もありました。

相談を担当するクレジットカード会社さんのFPは相談する人がたくさんいるため、
相談の回数をいかに少なくするかということに重点を置いているようです。
マニュアルとしても1回目にどこまで話をすすめて、
2回目で相談を終わらせるようにしているなど、
ライフプランの窓口の半分程度の面談工程となっていると思われます。

人生設計ですから、もうすこしじっくり話しながら進めないと、
雑な人生になってしまうように感じます。

■投資の勉強をし過ぎて一歩も踏み出せなくなった
最近増えてきているのは本を読んで投資の勉強をしてから相談に来る方です。

先日相談を希望されたDさん。
iDeCoや積立NISAなどをやりたいということで、
自分の考えが合っているか、間違っていないか確認したいということで、
ご相談を希望されました。

インデックス投資の低コストに魅力を感じており、
アクティブファンドは高コストでやる気はないという事。

しかし、インデックス投資の推奨は低コストですが成果が出るのに時間がかかります。
高コストでやり玉にあがることの多いアクティブファンドですが、
成果の出ているアクティブファンドもたくさんありますので、
選択肢を増やすことを検討すべきですが、
アクティブファンド=悪という固定概念があるようでした。

アクティブファンドとインデックスファンドは相互補完の関係にあります。
善とか悪とかいう事ではないのですが、機会損失をしているように感じます。

やりたいことが決まっているのに一歩踏み出せない。
なかなか実践できない。机上の勉強はいくらでもできるのですが、
成果を保証するものではありません。

Dさんが投資をスタートされるのはいつになるのか、
本人を含めて誰にもわかりません。

■マイホームの購入契約を甘く見ている
気に入った物件があるので手付金を払って売買契約を済ませたEさん。
今月末までに住宅ローンを決めないといけないと焦って相談にお越しになりました。

結論から言いますと、焦る必要はまったくありません。
月末までというのは売り手の都合で買い手にはまったく関係ありません。
そして期間が短いと住宅ローン選定の幅が狭くなります。

例えば低金利で人気のあるネットバンクは審査の期間が長く、
ローンを借りるまでに2か月程度は余裕をもっておきたいところ。
それが2週間しかないのではどうにもなりません。

不動産を販売する側はスムーズに審査が通ればいいわけですから、
提携ローンといって取引のある銀行しか紹介しません。
時間のかかる住宅ローンは敬遠されてしまうのです。

そして、急いでいる人に限って住宅ローンの返済がギリギリという
ある種の法則があります。
金利の選択が変動以外にないというのは金利が上がった場合に、
住宅ローンの返済ができなくなる可能性が高いという事です。

変動金利のリスクを回避するなら、金利や投資の成果が変動するような
投資信託を含めたリスク性の投資を行うことで、
住宅ローンの金利変動リスクを保有しながら、
金利上昇のインフレなどに対応ができます。

金利が上がれば住宅ローンの支払いが増えますが、
インフレによって預金の実質的な価値は目減りします。
しかし、金利変動リスクはOKで投資リスクはNGなのです。

金利は変動しないという楽観的見立てをしないと
難しくて考えられないというのもあるでしょう。

しかし、人生で最も高額な買い物だからこそ、
しっかり考えることが必要なはずなのです。

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