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家計の節約もできる! フードシェアリングとは?

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農林水産省のH27年度
「食品廃棄物等の利用状況」
によりますと、H27年の食品廃棄物は
約2,842万トン。
そのうち、まだ食べられるのに廃棄されて
いる食べ残し、いわゆる「食品ロス」は、
年間646万トン。

この量は、日本人1人当たり茶碗一杯のご飯を
毎日捨てている計算になります。

家庭においても、食品ロス全体の半分にあたる
約302万トンもの食品が毎年捨てられているのが
現状です。

この食品ロスを少しでも減らせる、
画期的なサービスが「フードシェアリング」
です。

今回は、このフードシェアリングについて
ご紹介したいと思います。
<フードシェアリングとは?>
フードシェアリングとは、自分では使わなく
なったものや、賞味期限が迫っているけれど、
まだおいしく食べられる食材などを、
必要な人にシェアするというもの。

日本でも、ここ数年フードシェアリングが
注目され、主に飲食店で、閉店時間が
迫っている等の理由で廃棄される料理や食材を、
必要な人に格安で提供するという
サービスに人気が集まっています。

■tabeloop(たべるーぷ)
https://tabeloop.me/

バリュードライバーズ株式会社が
運営する「tabeloop」。

おいしい食べ物のloopで、幸せのloopを
描く「tabeloop」は、作り手と調理する人を
つなぐ新しいフードシェアの形。

包装が汚れている商品、賞味期限の問題で
スーパーなどの店頭にならばない食品、
味は問題ないが形が不揃い、傷がついている
などの理由で市場に流通されない食品を
販売するためのフードシェアリング
プラットフォームになります。

売り手は、各地域の生産者、食品メーカー、
食品卸売業、小売業など。

買い手は、居酒屋やレストランなどの外食店や、
お弁当、惣菜を扱う中食、こども食堂、
学生寮などの食堂、学園祭、地域のお祭りなど
食品の使用量の多い企業・団体を対象
としていますが、個人でも購入できますので
ママ友と共同購入するのもオススメですよ。

■エプロン
https://mproject-japan.co.jp/
食品ロス救済サイト

合同会社M Projectが運営する
「エプロン」。

まだ食べられるのに廃棄対象となってしまう料理。
そんな料理を少しでも安く購入したい消費者は
たくさんいるのです。

そんな料理を飲食店が「エプロン」に掲載。
購入したい消費者とのマッチングを行う
サービスです。

2018年11月25日14時現在、
登録している店舗は30店なので
今後、登録店舗数が増えてくると、さらに
サービスが充実しそうですね。

次にご紹介するのが、「TABETE」。
こちらは、様々なメディアで紹介され、
今注目のアプリです。

■TABETEアプリ
https://tabete.me/
日本発 食品ロス救済アプリ

株式会社コークッキングが運営する
食品ロス救済サイト。

こちらも「エプロン」同様、
廃棄寸前の料理をオーナーがサイトに
掲載し、ユーザーが格安で購入してお店に
料理を救済しに行くというものです。

2018年8月からアプリの運用も開始され
登録者数も順調に伸びています。

また、日本だけでなく、海外にも
食品ロス救済アプリがありますので
ご紹介しましょう。

■Too Good to Go
https://toogoodtogo.co.uk/en-gb
デンマーク発 食品ロス救済アプリ

食品ロスの問題を抱えているのは、日本だけでは
ありません。
他の先進国でも、食品ロス問題は社会現象と
なっており、イギリスでも、毎年1/3の食品が
廃棄されています。

こうした課題を解決すべく、イギリスを
始めとして、ヨーロッパ各国では
「TABETE」アプリ同様、食品ロス救済アプリ
として、「Too Good to Go」(デンマーク発)
というアプリが導入され、人気になっている
そうです。

このアプリは600万人にダウンロードされ、
780万食もの捨てられるはずだった食品が
救済されているそうです。

オーナーは食品ロスを防げ、食料廃棄にかかる
お金の節約にもなり、ユーザーはおいしいごはんを
格安で食べられ、環境にも優しく、良いことづくめ。

食品ロス救済アプリがさらに広がっていくと
良いですね。

また、ユーザー間で食品をおすそ分けできる
アプリもあります。

■OLIOアプリ
イギリス発 食品シェアアプリ

ユーザーは、譲りたい食品や受け渡しの日時や
場所の情報を「OLIO」のアプリに掲載。
その食品を必要とする別のユーザーが
直接コンタクトを取り、食品を受け渡すというもの。

食品ロスを減らしながら、必要な人に食品を
おすそ分けできる一石二鳥のこのアプリは
イギリスを始めとして、スウェーデンや
アメリカでも人気のあるアプリとなっています。

残念ながら、2018年11月現在
日本での運用は開始されていないので
今後の動向に注目したいですね。

以上、食品ロス問題に取り組むサイトや
アプリをご紹介しました。

食品ロスを減らすことは、環境にやさしいことは
もちろん、家計の節約にもつながります。
ご紹介したサイトやアプリ等を上手に活用しながら
賢く楽しく、節約にも取り組みましょう。

(文:山崎美紗)

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