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富裕層の師弟が実践する英才教育と1万時間の法則とは?

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人は、ひとつの事に1万時間を投じれば、だれでも「100人に一人」の存在やプロフェッショナルになれるといいます。
世界中の天才や成功者と呼ばれる人たちは、生まれながらの素質や才能よりも、どんな環境にあったかという「外的要因」が大きいのです。
ビルゲイツもプログラミングに1万時間以上を費やし、ビルゲイツになりました。
ビートルズも1日8時間以上のライブを1200回こなし、ビートルズになったそうです。
つまり、どんな人でも「1万時間の練習」でプロレベルになれるということです。

今回は、ピアノを例に1万時間の練習でプロレベルになるにはいくらかかるのかをシミュレーションしてみました。

<ピアノを1万時間練習するには総額いくら必要?>

まず、プロのピアノ演奏家の知人の話を元にピアノをどれくらい練習すれば1万時間に達するのかを試算してみました。

■前提条件
・4歳からピアノレッスン開始
30分クラス/週
40回/年間
月謝8,000円

・小学生~
60分クラス/週
40回/年間
月謝12,000円

・中学生~
60分クラス×2回/週
40回/年間
月謝24,000円

・高校生~
60分クラス×2回/週
40回/年間
月謝24,000円

上記のレッスンに加え、自宅で毎日2時間365日ピアノを練習した場合は、16歳で1万時間の練習時間に到達する計算になります。
よって、4歳から16歳までのピアノのレッスン代を合計しますと、総額230万4000円となります。
実際には、この金額に教材費、発表会費、楽器代やお子さまによっては留学費用なども必要になるかと思いますので早めの準備が必要になります。

<エビデンスに基づくプロになるまでのレッスン>

次にフロリダ州立大学のアンダース・エリクソン教授がベルリン芸術大学で
行った研究をご紹介しましょう。

世界トップレベルの音楽学校でバイオリンを習う学生たちを対象に、個人の能力の差についての研究を行いました。
才能がある学生は、生まれつきなのか?高等教育を受けさせた結果なのか?等の
調査が行われ、アンダース・エリクソン教授はバイオリンの能力の高さは、それまでの練習の合計時間によると結論付けました。
それと同時に、エリクソン教授は練習時間に加え、とある練習方法も重要であることを説きました。
その練習方法とは、「自分の限界を少しだけ上回る負荷をかける」というものでした。
つまり、ピアノやバイオリンですと、自分の苦手な部分があれば、そこだけを徹底的に練習するというものです。
エリクソン教授はこれを「限界的練習」と名付け1万時間の練習時間に加え、少し負荷をかける「限界的練習」を行う事こそが、プロになるための正しい努力方法であると結論付けました。

お子さまを何かのプロフェッショナルにしたいとお考えのお父さま、お母さまはエリクソン教授の正しい努力方法を参考にされてはいかがでしょうか?

(文:山崎美紗)

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