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中学受験マンガ「二月の勝者」でわかる小学生の受験事情

教育資金

NHKで紹介されるなどで話題の2月の勝者というマンガがあります。
小学館ビッグコミックスピリッツに連載中で、ドラマ化も決定しました。
中学受験を考えていなくても、将来の大学受験念頭に、親であれば一読したい内容です。
要点をまとめました。

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■2月の勝者が読まれるのは、中学受験より大学受験対策?

今中学受験が過熱しているのは、少子化の影響で子供一人あたりの教育資金が
増えているからではありません。
大学受験改革の余波なのです。

作品内では、下記のメッセージが発せられています。
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大学受験改革の余波
・英語 読む、聞くに加え、書く、話すの4技能評価へ。
・他の科目もマークシートより思考力や記述力が問われるテスト内容で、
公立高校三年間では問題が解けるようにならない。
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早稲田、慶應、上智、明治、青山学院、立教、中央、法政など
難関私立大学の合格者を大幅に削減する。
いわゆる名門私大で1万人の合格者削減。
背景には地方創生の観点から、都市部への学生流出を抑制。
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地頭の良い子なら、高校三年間で対応できたとしても、
私立中学は6年間の一貫教育で準備する。
どちらが有利か?
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子どもにできる限りのことをしたい。
将来、何があっても生き抜けるように強い力を持たせたい。
それなら、お金がかかってもいい。
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大学進学を前提にしたとき、
中学受験は特急券。
座れるかわからないときは指定席も買う。
人に流されず自分だけでコツコツできる子、
地頭の良い子はずっと公立でも問題ないだろう。
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有名私大に進学するということは、
将来の職業選択の幅を広げることを意味する。
子どもの夢ではなく、大人になった時に、
なりたい職業につけるようにするため。
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どんな大人になってほしいですか?
思いやりのある子?
人の気持ちのわかる子?
それだけでいいんですか?
手に入れたいのは性格だけですか?
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課金ゲーム上等!
子どもに金かけて何が悪い?
子どもに強い武器を持たせたいんだ!
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高校受験 内申点を高く取れるか、
成績が良くても、先生に好かれないと不利。
有利になるには、欠席無し、授業態度良好、部活、生徒会でリーダーシップ発揮。
そういう子なら有利にすすむ。
中学受験は点数のみ。
小学校受験、幼稚園受験はいくら積めるか。
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公立中高にはない部活や課外活動がある。
海外留学も当たり前にある。
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プロ選手になるなら、
サッカー人口 6万人
毎年新たにプロになる人120人
0.2%の確率。

中学受験
一都三県の受験者52,000人
最難関の御三家定員1,340人
2.58%の確率。

憧れの難関校まで含めれば、10%弱の可能性がある。

スポーツ、芸術、音楽は才能がモノをいう。
勉強の方が努力のリターンを得やすい。
だから、凡人こそ中学受験が向いている。
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昔高校から入れた私立も、
今は高校受験がないところが多い。
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などなど、まだ連載中ですが、親心を刺激する内容がたくさん盛り込まれています。

私の家庭でも、色々な情報収集を重ねた結果、中学受験対策をスタートすることになりました。
自分の時代は小学5年生からの勉強開始でしたが、今は小学3年が終わりを迎える、新小学4年くらいから、勉強が始まります。
その前にも、入塾試験の対策や、体験入塾など、3年の夏から勉強の準備が始まります。
たしかに地頭の良い子であれば、6年生からでもそれなりの学校に行けるのかもしれません。
ただ、普通のお子さんですと、3年がかりで受験対象の内容を3周することが一般的。
我が家では、1年開始が遅かったため、5年生の一年間はついていくのが大変でした。

小さい頃はこどもの特性に合わせて教育したいと思っている親御さんが多いのですが、受験はお金がかかりますので、二の足を踏みがちです。
ただ、一律に右向け右式の教育をする公立中学校だけでなく、学校ごとのコンセプトをもち、子どもの個性を伸ばす私立進学を視野に入れておき、子供の特性に合わせて進学先の選択肢を持てるといいのではないかと感じます。

大都市圏では当たり前の受験ですが、地方ではなじみのない地域もあります。
父親が優秀で、オール国公立の親御さんもいらっしゃいますが、自分の子が同じように進学できるかは未知数です。
親として、子の将来の選択肢を増やす、広げるためにも、資金計画だけはしっかり準備してください。

ファイナンシャルプランナー 高橋成壽

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