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出産手当金 完全ガイド

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出産でしばらく働けないかわりに、産休中
育休中にお金をもらえる制度が
いくつかあります。

その中でも今回は、働くママさんの心強い味方
「出産手当金」について、くわしくご紹介
していきましょう。

 

 

■そもそも出産手当金って何?


出産手当金とは、働くママさんが出産のために
会社を休業した際、所得を補償するために
勤務先の健康保険組合からもらえるお金です。

■出産手当金がもらえる人は?

会社員や公務員など健康保険の被保険者で
あれば、出産手当金の対象になります。
また、就労形態は正社員のみならず契約社員
派遣社員、パート、アルバイト等も対象に
なります。

■出産手当金がもらえない人は?

出産手当金は、出産するママ自身が健康保険に
加入している必要があるので、専業主婦のように
夫の扶養に入っている場合は支給対象外に
なります。

また、健康保険に加入していたとしても、退職後に
加入できる任意継続被保険者の場合は
出産手当金の支給対象外となります。

ちなみに、自営業者やフリーランス等の
国民健康保険加入者も出産手当金を
もらえません。

 

 

■自営業者やフリーランスのママは出産手当金をもらえるの?

出産手当金は、勤務先の健康保険が行っている
制度になりますので、国民健康保険に加入している
自営業者、フリーランス等のママは残念ながら
支給対象外となります。

■出産手当金をもらえる条件とは?

出産手当金をもらえる条件は主に3つあります。

①出産するママ自身が勤務先の健康保険に加入

 ※契約社員、派遣社員、パート、アルバイト等含む

②妊娠4ヶ月以降の出産

 妊娠4カ月(85日)以降の出産、流産・死産・人工中絶に対して支給されます。
 妊娠85日未満の流産などに対しては支給対象外となります。

③出産前後に給与を受けていない

 出産前後に給与をもらっていない、もしくは
 出産手当金よりも給与が少ない場合に
 出産手当金が支給されます。

■出産手当金の対象期間は?

出産手当金の期間は、いわゆる「産休」の期間になります。

出産予定日以前42日 と 出産日翌日から56日 までの合計98日間で
会社をお休みした期間(給与が支払われなかった期間)
に対して、出産手当金が支払われます。

※双子以上の場合は、産前98日+産後56日の合計154日になります。

■出産手当金はいつもらえるの?

出産手当金は、産休が終わった後1~2か月後に支給されます。

産休が終わり、すぐに申請手続きを行った場合
出産日から3ヶ月程度経った頃に出産手当金が
銀行口座に振り込まれます。

■出産手当金はいくらもらえるの?

給与によって出産手当金の金額は異なりますが
月収24万円(交通費、残業代含む)の方の
出産手当金は、おおよそ52万円になります。

 

 

■出産手当金の計算方法は?

出産手当金は、
1日分の支給額×98日分が出産手当金の
総額となります。

1日分の支給額=
支給開始日以前12か月間の標準報酬月額の平均
÷30日×2/3

出産手当金総額=1日分の支給額×98日

●月収24万円の場合(交通費、残業代含む)●

1日分の支給額=
24万円÷30日=8,000円
8,000円×2/3=5,333円

となり、1日分の支給額は5,333円と
なります。

1日あたり5,333円の支給額が98日間
受け取れるので

5,333円×98日間=522,634円

よって、月収24万円の方の出産手当金の
総額は、522,634円となります。

■出産手当金の手続き方法は?

出産手当金は、妊娠したからといって
健康保険組合から勝手に振り込まれるものではありません。
自分で申請しないと支給されないので、忘れずに申請しましょう。

① 妊娠後、職場に出産手当金を受け取りたい旨を伝える

② 産休前に、勤務先の健康保険組合から
「健康保険出産手当金支給申請書」をもらう

※その際、申請書の提出方法は郵送でも
可能かどうかを確認しておくと、出産後に
提出しに行かなくて済むので手続きがスムーズ

③ 必要書類を準備
・健康保険出産手当金支給申請書
・健康保険証(コピー)
・母子手帳(コピー)
・印鑑
・事業主の証明書類※会社が用意

※健康保険組合や就労形態によって
用意する書類が異なる場合もありますので
詳細は職場にご確認ください。

④ 出産後、出産した病院で申請書に記入してもらう
  ※入院時に申請書を忘れずに持参

⑤ 出産後56日以降に勤務先に必要書類を提出
※郵送可能の場合は、郵送にて提出。

⑥ 1~2か月後、自分の銀行口座に
出産手当金の総額が振り込まれる。

 

 

■出産手当金をもらうメリットとは?

育児休業中は、就業しないため給与が
支払われないのが一般的ですので、企業独自の
給与形態でもない限り、収入が途絶える人が
多いと思います。

そのため、出産手当金は育児休業中の
働くママさんにとって経済面で支えてくれる
心強い制度になるかと思います。

一方、出産手当金は、働くママさんのみならず、
企業側にとってもメリットがあります。

働くママさんが休業している期間、
企業側は給与支払いがなくなる事に加えて
企業が一部負担している健康保険料等の
支払いも免除になります。

また、従業員が安心して育休を取れる職場で
あれば、出産による退職率も減少しますので
出産手当金は、働くママさんと企業の双方に
とって、メリットがある制度といえます。

無料のFP相談、無料のライフプラン相談を利用して、
ファイナンシャルプランナーに相談する。

■出産手当金の申請を忘れた場合は?

産休翌日から2年以内でしたら申請は可能です。
申請用紙を勤務先や社会保険事務所から受け取り
出産した産婦人科に記入してもらい、職場
もしくは社会保険窓口に提出すれば支給されます。

 

 

■退職しても出産手当金をもらえるの?

出産手当金は、下記の要件を満たせば退職済
もしくは退職予定の方も支給されます。

① 退職日から42日以内に出産予定
② 退職日までに1年以上継続して勤務している
③ 退職日に勤務していない
※出産手当金は、出産で働けない期間の給与を
保障するという性質上、たとえ1時間でも
退職日に出勤してしまうとその後の出産手当金は
もらえなくなってしまうので要注意

■傷病手当金を受給できる場合、出産手当金ももらえるの?

平成28年4月より傷病手当金の金額が
出産手当金の受給額よりも多ければ、その差額が
支給されます。

■出産手当金と出産育児一時金は違います!

出産育児一時金とは、出産手当金と同様に、
健康保険組合からもらえるお金になります。

また、出産育児一時金は健康保険法に基づき
出産費用を補助する目的で作られており
赤ちゃん1人につき一律42万円と決められています。
※健康保険組合により上乗せ支給がある場合も
ありますので、くわしくは職場に確認してみましょう。

一方、出産手当金は出産休業期間中の給与を
補てんするための制度ですので、出産育児一時金
とは目的が異なり、支給金額も給与によって異なります。

また、出産育児一時金と出産手当金で大きく
異なる点は、出産手当金は出産したママさん自身に
支給されるのに対して、出産育児一時金は
夫に扶養されている専業主婦や国民健康保険に
加入している自営業者やフリーランスの人にも支給されます。

■出産予定日より出産が早まったらどうなるの?

出産予定日よりも出産が早まった場合は
実際の出産日から出産予定日までの日数分を
差し引かれて支給されます。

具体的には、出産予定日より5日早く出産した
場合は、産前42日から5日分を差し引いた
37日分と産後56日の合計93日分が支給されます。

■出産予定日より出産が遅れたらどうなるの?

出産予定日よりも出産が遅れた場合
出産予定日から実際の出産日までの分が
加算されて支給されます。

具体的には、出産予定日より5日出産が遅れた
場合は、産前42日と産後56日の合計98日分に
5日分を加えた合計103日分が支給されます。

■出産日は産前?産後?どちらの期間?

出産日当日は、産前期間に含まれます。

 

 

■出産手当金を最速で受け取る方法は?

出産手当金は、産休後に一度申請するだけでなく
産前分、産後分など複数回に申請することもできます。
そのため、出産直後に産前分だけでも先に
申請すれば、出産手当金の一部を最速で受け取ることは可能です。
ただし、事業主の証明欄も複数回記入が
必要になりますので、職場にとっても負担に
なることを考慮した上で申請しましょう。

なお、医師または助産師の証明欄は1回目の
申請が出産後であり、証明によって出産日等が
確認できた場合は、2回目以降の申請書への
証明は省略可能になります。

■会社の健康保険に加入して12か月未満で出産
の場合はどうするの?

「支給開始日の以前の各月の標準報酬月額の
平均額」と「健康保険の全加入者の標準報酬月額を
平均した金額」を比較して、少ない方の金額の
2/3相当額が支給されます。

■産休中に出産手当金よりも高い報酬額を受け取ってしまった場合はどうするの?

産休中に出産手当金よりも高い報酬を受け取った
場合、出産手当金は支給されません。

■出産前に準備をしよう!

出産後は、赤ちゃんのお世話でなかなか
自分の時間が作れません。
そのため、出産前の準備がとても重要に
なります。
出産手当金の事前準備に加え、出産手当金が
入金されるまでの数か月間は、無収入状態に
なりますので、経済的に困る事のないよう
金銭面での事前準備も万全にしておきましょう。

■まとめ

今回は、出産手当金についてご紹介しました。
出産手当金は、働くママさんの出産休業中の
給与を補てんする制度ですので、忘れずにきちんと
申請して賢く利用しましょう。

文:山崎美紗 
ファイナンシャルプランナーCFP®
FP1級技能士、整理収納アドバイザー

 

 

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